From Stockholm
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色彩心理の活用

  5. 認知症と色彩の関係:

その2.応用とその効果:

認知症高齢者に対して、良い影響を与える刺激について、視覚(色彩)刺激と効果:


その2−2: 壁紙と照明
階段には、次の階との目印になるように、壁の色とは、異なる模様のある色を使用または、壁紙を使用すると良いです。階段の一番下の段には、境目をわかりやすくするために、色彩テープ(茶色など)をはると、踏み外しの事故が少なくてすみます。

手すりは、はっきりとわかりやすい色彩にすることです。特に壁紙に模様がある時は対照的な色を使用してください。


一色のみのカーテンは出来るだけ使用をさけてください。花など明るい、暖かい感じを与える模様のあるカーテンを使用するようにしてください。
太陽の光が透き通るような薄いカーテンと、反対に強い光線をさえぎるカーテンの二種類があればとてもよいことです。

本人の住んでいる階を認識させるために、階ごとに壁や廊下の色を変えている施設がありますが、効果があります。

また、廊下そのものに 2 色を採用することにより、効果を出している施設もあります。

左の二枚の写真を比較してみてください。同じ施設内です。右の写真は廊下に設置された、入居者用の郵便受けです。


さて、障害度によって色彩を変えてみる効果はあるのか・・:


中度の障害者には、色彩を変えることによる効果がある場合が多いです。淡い中間色を利用します。理由は鮮明な色は刺激が強いことです。先に説明しましたように、すべての痴呆症にあてはまるものではなく、その点誤解のないようにしてください。

壁紙に間接照明を使用すると、壁紙の色が強く意識されなく、やわらかい雰囲気をかもし出すことが出来ます。また照明器具の光の強さと幅は、どこをどのように照明したいのかによって、選択をすることが必要です。

重度の障害者には、反対に明るい鮮明な色を使用する方が、色による選択能力が良いです。それは、脳細胞の色彩能力、識別判断の低下によるものと思われていますが、中間色の淡い色は効果がすくないことがわかっています。また、色による精神的な刺激を受ける感度は弱くなっている関係上、それほど問題はありません。


別の話になりますが、知的障害者には、原色に近い鮮明な色が良い効果を与えています。これは、本人が色の判断に迷うことなく、認識と確定しやすいからです。また、ピクトグラムを利用するとコミニケーションがとりやすく、とても効果があります。

施設および入居者の部屋の、色の選択は、すべて入居者のためですが、同時に職員にも良い影響を与えている事が、職員のアンケート調査でも証明されていますので、色彩の選択は慎重に考慮すべきことだと思います。

壁に絵をかざることなどは、単調な部屋に変化を与え、同時に家庭的雰囲気をかもしだすものであり、日本的に単調な部屋は、精神的にあまり良い影響を与えるとは思えません。

家具やその他自分の昔の部屋を思い出させるような調度品が部屋にあると、施設に入れられている認識を少なくすることもあり、とてもよいです。

部屋の色は、もし本人に好きな色があれば、塗り替えたり、壁紙を張り替えたりすると良いです。


色彩の応用とその効果をよく把握し、理解する事は大変に重要です。どのように取り入れるかによって、要介護者のみならず介護をする側においても、より良い介護生活の場を持つ事ができます。


  ( 2006年7月17日 記載 )

            
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