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色彩心理の活用                 

 
2.色彩


一般社会つまり健常者の間で使用されている色彩と、痴呆症高齢者や知的障害者、あるいは健康な高齢者が受ける色彩との違いはあるのか、あるとすれば、なに色がどのように違うのかを知ることが必要との思いから、色彩への勉強が始まりました。

各施設で高齢者に会うたびに、いろいろな色彩テストを、相手に気づかれないよう実行し、その結果をまとめることから始まりました。

それは、相手に事前に調査目的を告げると、相手はそれを意識し過ぎて、本当の反応や影響などを把握することが困難だと予測したためです。

調査をまとめていく内に、気がついたことがあります。それは同色で同じ部屋でも、光の当たり方、反射の強度差などによって、同じ人の反応が異なることです。健常者が感じる感覚とは異なっていることです。

これは同室内で時間が経過していくことだけでも、異なることに気がつきました。もちろん本人が疲労しているとか、目が疲れている時、体調なども影響して、前回とは異なる結果になることもありました。さらに資料を収集し統計を取っていく時に、色と色の組み合わせにより、色彩の判断能力が異なることも気がつきました。

  同じ色でもその材質によって目に受ける刺激がことなります。例えば紙に塗られているペンイトに比較して、布地に塗られているペンイトの色合いは、光の当たり具合、光沢の有無などもことなり、色彩そのものに柔らかさを感じます。

テストでは高齢者の目の前に、短調なクッションと色彩豊かなクッションを置いた場合、二つのクッションの内、色彩豊かなクッションを選択する割合が多く、暖かさとか、柔らかさを求めているのだはないかと想像しました。


それでは年齢や障害度によって、反応や影響などの違いもあるのかということになり、この分野も調査しました。日本のある書物に「ふつうは誰でも高齢になると視覚機能が低下し、ある種の寒色系、とくにブルーと紫は識別しにくくなります」と書いてありました。果たしてそうなのかと考え、ろいろいな状況に基づいて色彩テストをくりかえし実施しました。

健常者の色彩心理学などは、すでに多くの書物に書かれてあり、ここでは色彩と心理そのものについては記載しません。

ただし色彩基準が必要ではないかと思い、スウェーデンの色彩基準である、NCS(The Natural Colour System)を採用しました。これはスウェーデンでは、1979年から色彩基準のスタンダードとされいるものです。 

(2006年10月18日 再記載)


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