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高齢福祉社会はどこへ (20010年)

 
高福祉とは:

高齢者施設に入居しているから、必ずしも良い介護を受けているとは限りません。

日本人から見るスウェーデンの高齢福祉は、例えば認知症であっても、個室で自分の家具や家族の写真に囲まれて、高齢者施設で生活している恵まれた高齢者の姿です。自宅生活をしている高齢者は、年金生活で豊かでのんびりとサマーハウスで過ごしたり、ヨットで船旅を楽しんでいる高齢者たち、確かに健康で恵まれた生活をしている人もいます。

しかし、そうした生活が出来る高齢者たちは、もともと仕事をしていた時には高収入を得ていた人たち、年金も普通の労働者たちとは異なり、余裕のある生活が出来る人たちです。全体からみれば、それ程多くの人たちではありません。
年金生活をしている高齢者の多くは、経済的に余裕もなく日常生活は、節約を余儀なくさせられている人たちです。設備の良い安心して余生を過ごすことが出来る高齢者施設は、入居待ちですこしくらいの障害では入居することは出来ません。

 

日本から視察者が訪問する施設は、ほとんど問題のない施設ですが、現実には施設長たちが自慢して説明するほど素晴らしい施設ばかりとは限りません。もともと何らかの問題が発生している施設は、民営にしろコミューンの経営する施設にしろ、日本から来た人に視察を許可することはありません。

ホームヘルパーとなごやかに、コーヒータイムのひととき。

下記に施設における介護問題について、最近発生した事例を記載します。素晴らしいはずのスウェーデンの高齢者施設で、現在も各地で発生しています。
 

  • 施設の介護職員も入居している高齢者も寄生虫のダニ(Kvalster)やノミ(Loppor)に食われて、ヴァールベルグ( Varberg )の労働環境庁から、早急に衛生処置をするようにと、高齢者施設が指導を受けました。労働環境庁の報告によると施設内には、数か所衛生面で問題がある場所があり、 ノミが住みついていた。他にはTVや皿洗い機、ラジオなどが同時に使用されており、職員は大きな声で入居者と話さなくてはならなず、騒音問題があると指摘されていました。今年2010年8月末までに改善するように指導を受けました。
     
  • ヨーテボルグのオーストラ・病院に足の傷がなかなか治らないと治療に来た、85歳になる女性の傷口に、ウジ虫がわいていることが医者の診察で発見されました。包帯を取り外した所、生きているウジ 虫が何匹も傷口を這いまわっていました。白いウジ虫の中には、数センチメートルという大きなウジ虫もいました。医者は数日ウジ虫がすみついていたと予測しています。医者は直ちにコミューンに報告し、レックス・マリア(lex Maria)の報告もしました。
    この女性は数年傷が治らなくて、何時も包帯をしていました。女性が入居している高齢者施設の看護婦は、毎回包帯の取り換えの時に、確認し治療をしていたと報告しています。医者は正しく定期的に治療していたならば、ウジ 虫がわくことはあり得ないと報告しています。
     
  • テイムロー・コミューン(Timrå Kommun)は、高齢者福祉経費を節約するために、施設内のに入居者に対して、コーヒータイムの時間と回数及び量の支給制限を指示しました。一人当たりコーヒーは一日2杯(カップ)、ミルクは 300 CC の提供と制限しました。さらに朝食や中間食として提供していたパンやバターなども含めて、食料の再検討をすることに決定しました。施設の職員は、高齢者に好きなように提供できないことは、情けなく恥ずかしい限りだとコミューンに抗議しています。
     
  • カトリーネホルム・コミューン(Katrineholms kommun)の高齢者施設の責任者が所用のため、施設の玄関から出ようとしたところ、認知症入居者が後をついて外出しようとしました。施設内に戻そうとしたが入居者は指示に従わずトラブルが発生し、入居者が責任者を蹴飛ばしたために、責任者も入居者を蹴飛ばしたものです。責任者は2週間の休職命令を受けました。
     
  • オステルスンド(Östersund)にある高齢者施設では、入居者が夜間に外出しようとした場合、玄関のドアーが開くとアラームが鳴り職員に警報する装置が設置されていますが、職員が装置をオンにセットするのを忘れたために、、高齢の入居者がマイナス30度という寒さの中に外出、重度の凍傷となり死亡した事故が今年の冬にありました。

    高齢者施設で発見された寄生虫、ダニやノミの種類
     ダニ、サビダニの一種(Aceria anthocoptes)  ダニ Trombidium holosericeum  ノミ(Siphonaptera)

ここに記載したのは、報道されている一部ですが、例えばヴァールベルグ(Varberg)コミューン内では、レックス・サラ法(lex Sara)に報告された件数が今年は5月末までにすでに23件で、昨年の同時期に比較して倍の数字となっています。その内の9件は在宅介護、高齢者の介護の時に発生しています。報告されたのは一部だと予測され、職員の介護指導を強化する必要があると、コミューンの担当者は心配しています。

 

 

 ( 2010年7月23日 記載 HN. 参照 )

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