From Stockholm
HOME 福祉紹介 ニュース 観光・旅行
 
ミニ情報 リンク集 掲示板
 

痴呆の介護の仕方(2004年)

 
痴呆症介護ガイドブック」

30-2 「痴呆症老人と領域について」

2. 「領域とは」

領域とは、辞書をみますと「勢力のおよぶ範囲」と書いてあります。一般には「自分の縄張り」を意味していますが、痴呆性老人や私達の領域とはなんでしょうか。

介護者が痴呆性老人を介護するとき、スキンシップなるコンタクトや、身体を抱えてベッドから持ち上げたり、おむつ交換のとき身体の位置を変えたり、お風呂にいれるときに身体を支えたり、直接老人の身体に触れなければならないことがあります。

毎日のことであり誰も気にしなくなりますが、たとえば男性の中には、若い女性の介護者に、自分の老いた裸を見せるのを恥ずかしがり嫌う人もいます。そんな時は男性の介護者が担当すれば解決されます。その反対に女性は、男性に自分の身体を見せたり、振られることをとても嫌う人がいます。その場合は、女性の介護者が担当となります。

しかし、時には日常生活の中で、介護者や他人が近づくのを嫌う老人もいます。老人は、他人が自分の領域を侵略しくると不安や危険を感じ、保護しようと思うからです。

人は誰でも自分の領域をもっています。

誰にも見ることのできる領域では、たとえば自分の住居があり、時には寝室など家の中にもあります。会社では、個人の事務室などもそうです。高齢者施設では、自分の部屋に他人が入ることを認める老人でも、例えばトイレやシャワー室などに入ることを嫌う人もいます。この領域は、人それぞれで各人異なります。

目に見えない領域とは、自分の身体のまわりなどです。目に見える領域は、人は尊重し考慮してくれますが、目に見えない領域は、時には忘れられたり、その領域がどこにあるのかも理解されなくて、無視されたり、侵されたりします。

2004年3月8日 記載)

                           

   INDEXにもどる           前のページ     次のページ