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痴呆の介護の仕方(2004年)
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「痴呆症介護ガイドブック」
30-1. 「痴呆症老人と領域について」
1. 「痴呆性老人にも、領域があることを認め尊重し侵さないこと」
介護者も身内家族も、毎日の仕事や介護に追われて、無意識に老人の領域を侵すことが多いです。食事を与えたり、老人の衣類を洗濯したり、風呂に入れたり、時にはおむつ交換などをして、老人の身体に直接触れることが多い介護では、またそれが当然と気にしていないのかも知れません。
しかし、どんなに症状がひどくなっている老人でも、誰にも冒されたくない領域はあることを忘れないで下さい。
自然界の動物の世界では、この領域は聖域でもあります。動物は自分の領域を守るためには、同じ仲間でも殺すことさえあります。常に自分の領域の境がどこなのか、匂いを残したり、小用をして示しています。これは侵犯への警告でもあり、領域の安全確保でもあります。
私達も動物と同様に自分の領域をもっており、他人が許可なく入って来るのを好みません。知識障害や記憶障害のある痴呆性老人も同じです。また、これは知的障害など各種の障害を持つ人にも言えることです。
介護者が老人の身体にふれる時は、特にこの領域に注意して、行動して下さい。また、この領域範囲は、個人によって異なることにも注意して、介護する老人の、各々の領域範囲を確認してください。
(2004年3月7日 記載) INDEXにもどる 前のページ 次のページ
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