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痴呆の介護の仕方

 
痴呆症介護ガイドブック」

27. 『痴呆性老人との会話の仕方』

ここでは、痴呆症老人との会話の仕方について、シリーズとして説明していきます。

痴呆性老人との会話は、介護者自身が相手の立場と同じ立場にあって、初めて会話がなりたちます。
あなたが子供と話をした時のことを思い出して下さい。
あなたの目の前には年老いた大人の子供がいます。しかし話しをする時には子供扱いしないで下さい。
相手を一人の大人と認めていることを示して下さい。痴呆症の老人は、あなたが子供扱いをすると、侮辱されたとよく分かっています。話しをする時に、あなたがどんな態度を取るのかよく見ています。ただ何も言わないだけなのです。相手と信頼感がなくては、会話は進みません。

聞こえていても答えないのは、無視をしているのではなく、答える言葉が思い出せないのです。時にはあなたの言葉が理解できないのです。言葉を変えて話して下さい。あなたが代わりに言葉を探してくれるまで待っているのです。

痴呆性老人のいろいろな障害の中で、一番最後まで残っているのが、肉体的体験と感情です。

私が在住している、スウェーデンで「痴呆症の研究及びその病気と介護」について勉強をしていた時に、医学博士号を取得した、モーナ、シールグレン女史が論文のために研究した、「痴呆性老人と介護者の会話の仕方」を説明してくれました。その中で女史がまとめた「痴呆性老人と介護者の会話12ポイント」を、説明を加えながらここに紹介します。

このアドバイスはモーナ、シーグレンが施設で介護の仕方を研究中に、なぜ一部の看護婦には落ち着いた応対をする痴呆性老人が、他の看護婦には荒々しく返事をしたり、意見を聞こうとしなかったり、暴力的になるのかを知る為に、看護婦と老人の許可を得て、会話の仕方、介護の仕方などを、全てビデオに撮りまとめたものです。そしてその結果は明確に違いが出てきました。また介護の上手な看護婦は、痴呆症の教育を受けていました。

これから、その12ポイントを女史のご協力と許可を得てここに説明いたします。各アドバイスの説明文は、私の経験と判断で記載したものです。

 『12のアドバイス』

 1。 挨拶をしよう、説明をしよう、同意を得るように。

 2。 痴呆性老人の名前を呼ぶように。

 3。 参加者には希望を与えるように。

 4。 反応を示すだけの時間を与えるように。

 5。 老人の希望を聞くように、答えが出るまで待つように。

 6。 一定のテンポで行動するように、時間を与えるように。

 7。 スキンシップをするように。

 8。 相手の目の高さで話しをするように。

 9。 年齢に合わせた会話をするように。

 10。行動をともにする時は、よく観察して一体感を持つように。

 11。老人がした行為を、誉め称えるように。

 12。安心感を与え、愛情を示し、相手を認め、相手の行動や言葉を確認するように。

この12のアドバイスを、もう少し具体的に、シリーズとして説明します。

    (2004年1月25日 記載)

                      

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