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痴呆の介護の仕方
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「痴呆症介護ガイドブック」
27-5 『痴呆性老人との会話の仕方』
9。 『年齢に合わせた会話をするように』
痴呆性老人は、記憶障害と言語障害がもとで、ときには本人の実際の年齢とはかけ離れた、子供のような行動や会話をすることがあります。
特に障害が進むにしたがってこの傾向はひどくなりますが、障害が進行しても、本人の感情や、以前の社会的地位、または家庭環境などからきているプライドも長く残されています。ときには子供みたいでも、老人の相手をするときには、子供扱いの行動をしたり、子供に話しかけるような言葉で話さないようにして下さい。老人は自分を「馬鹿にされた」と思い、抵抗したり暴力的な行動に移ることもあります。
相手の年齢を尊重して、それ相応のやさしい言葉で話して下さい。ただし子供に話すように、ゆっくりと愛情を持って話しをして下さい。
10。 『行動をともにする時は、よく観察して一体感を持つように』
痴呆性老人は、ともすると自分のことしか考えられず、自己中心に行動したりしますが、その行動や会話を注意して聞き、観察しながら、ちょうど子供同士が一緒になって遊んでいる時のように、疎外感なく、老人に一体感を持たせるようにして、行動をともにするようにして下さい。
同じことを一緒にすることにより、老人は自分の記憶障害による能力の低下と、介護者との現実の差を感じることなく、抵抗感もなくよろこんで行動をともにします。
11。 『老人がした行為を、誉め称えるように』
痴呆性老人は、運動神経や記憶障害が原因で、一つのことがなかなかできません。時間が必要です。それを注意すると本人はなおさらのこと萎縮して、やる気もなくしたり、落ち込んでしまいます。ときには「やはり自分はなにもできないのだ」と考えて、日常生活の簡単なこともしなくなります。
たとえそれが普通の大人から見た場合、当たり前のことであっても、本人がした行為や作業に対して「すごい!うまくできたじゃない」と誉めたたえたり、「もう一度頑張って」などと、失敗してもそれを指摘しないで、やる気を持たせるようにすることが必要です。
それには、老人の出来る可能性のある行為や作業を提供し、本人がやりこなすことのできる環境を作ることも大切です。
たとえば料理をつくる台所が広く、明るい照明で、物がよく見えるとか、重く大きなナベなどは使用しないで、取り扱いやすいなどと考慮することも必要です。誉められて気分を害する人はいないと思います。痴呆性老人もまた同じなのです。
(2004年1月31日 記載)
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