From Stockholm
HOME 福祉紹介 ニュース 観光・旅行
 
ミニ情報 リンク集 掲示板
 

痴呆の介護の仕方(2007年)

 

痴呆症介護ガイドブック」

タクティールセラピーの紹介

  
第 4 回

連載認知症高齢者とのタクティールセラピー その3.1                   認知症介護 Vol.7 No.4

はじめに
 

 今回は,手と同様に大切な足のマッサージ方法を紹介します。

 私たちの足は,顔と同じように各人各様の大きさや形をしています。そして,日常生活の中では、身体全体の体重を足で支えながら歩いたり,走ったり,かがんだり,さらには重いものを持ち上げたりと,実に多くの負担を足にかけています。時には,正しい歩き方をしていない,足に合った靴を使用していないなどのために,足が変形することもあります。

皆さんもご存じのように,朝起きた時と比較して夕方などは,体重の負荷変動などによって体積が約8%も膨張し,むくみとなって表れます。そして,足の裏は,身体のほかの部分と比較して,5〜10倍の精神性の汗をかくと言われています。特に夏期では,靴を履き始めてから2時間後に足の体温は36℃,湿度は80%以上になります。
 

 このように,足は,身体の中で最も疲れやすい部分と言ってよいでしょう。また,私たちはこの足で,生まれてから死ぬまでに相当長い距離を歩くことになります。歩くことは,呼吸のリズムに沿った自然で最も基本的な活動であり,健康維持のためにもとても重要な運動にほかなりませんが,そのためには足のケアがとても大切になります。

 

足の機能
 

足は,大小さまざまな計28個の骨から構成されています。特に関節は,各々の骨によって形作られた可動性のある構造をしていて,一つひとつ互いに靭帯や筋肉,腱などの軟部組織で支持されています。そして,荷重による強い衝撃にも耐えられる,力学的にも安定した頑丈な構造になっています図1
 

@足は「第2の心臓」
 

 心臓のはたらきを助ける第2のポンプ,それが足の役目の一つです。足は,心臓から最も離れており,しかも身体の一番下に位置しているために,血液を足へ送るにも心臓へ戻すにも相当な力が必要となります。

心臓のポンプ力だけでは不十分なのですが,これを補ってくれるのが「歩く」という運動です。歩けば歩くほど足の筋肉の収縮に伴い血液は心臓へ戻りやすくなり,「血のめぐり」がよくなります。こ れが,足は「第2の心臓」と言われる理由です。

Aウォーキングは消化も助ける


 
腸腰筋は,歩く時に足を持ち上げる役割をしている筋肉で,大腸の後ろを通り,大腿骨に付いています。足を上下するたび,つまり歩くたびにこの筋が収縮したり緩んだりします。そのため,腸を身体の中からマッサージしているのと同じことにもなり,消化も助けると言われています。

B老化は足下から
 

 筋肉は怠け者で,使わなければすぐに衰えてしまいます。そのため,病気や骨折などで短期間でも立ち上がったり歩いたりすることがなければ,足の筋力は衰え歩けなくなります。いわゆる「寝たきり」になってしまいます。

特に高齢者の場合は,骨密度が低下しているなどのさまざまな理由により,ちょっとした転倒が骨折につながる可能性が大きいため,注意が必要です。これらを予防するためには,日頃からウォーキングなどの運動を取り入れ,筋肉に負荷をかけて強くすること,足のマッサージなどで血行をよくすることが効果的であると言われています。

Cその他
 

 歩行の効用は,そのほかにもたくさんありますが,主なものだけ列挙してみましょう。

  • 歩行は,身体全体のあらゆる部分が連動する全身運動である。

  • 空気の取り込みや血行の促進により心肺機能が向上する。酸素を取り込んだ血液が,脳細胞を活性化し,すっきりと爽快な気分になる。

  • 足の筋肉を使うことにより大脳への反射刺激もよくなり,寝たきりや認知症の予防につながる。

  • よく歩くことによりカロリーが消費され,肥満の原因である脂肪の蓄積が予防できる。

    それでは,足のケアの重要性を再認識したところで,早速足のタクティールセラピーを、次のページからご紹介しましょう。

ストックの一言:

 

 認知症高齢者 のみでなく、高齢になり足腰が弱くなりますと、動きがなくなり障害を進行させる結果となりますから、高齢者の足のケアを十分に看護するようにしてください。

   
一人でも多くの介護者が、手のマッサージや握り方の方法を学び、老人達のために活用される日が来る事を期待しております。

          (2007年4月2日 記載、日綜研のサイト)  
            
                           INDEXにもどる        前のページ     次のページ