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痴呆の介護の仕方
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「痴呆症介護ガイドブック」
15. 「日常の介護では何を考えていかなければならないか」
これから説明することはホームヘルパー、ナイトパトロール、ディケァーセンターなどの職場で、痴呆老人を専門に介護している人達を対象としたものですが、家庭介護をしている家族の方にも参考になると思います。
「訪問介護職員(ホームヘルパー、ナイトパトロール等)と家族との交流」
在宅介護では、痴呆性老人の介護に万全をを尽くし、より効果的にするためには、職員(ホームヘルパー、ナイトパトロール等)と、家族がお互いに話し合うことが一番大切であり、お互いの立場を理解し尊重することにより、信頼感を築くことを忘れてはなりません。
前記したように、痴呆症の進度と症状は人によって大きく違うことから、家族は職員に、痴呆症症状の過去と現在の状況をできるかぎり詳しく説明し、さらに医師の診断結果について、ありのまま報告することにより、職員は今後の介護などの計画を立てることができます。
職員が訪問介護を始めるにあたり、最初から家族と要介護者の信頼を得るようにすることが、それ以後の介護にお大きな影響を与えることを考え、日常の些細なことも家族と話しあうことが大切です。また職員は家族に適切なアドバイスをすることにより、介護の負担が少しでも軽くなるようにすることです。
一般に痴呆症は「身内家族の病気」と呼ばれていることは、痴呆症は他の病気に比べて、これほど家族の日常生活に影響を与える病気は、他にないことからもでもわかります。
痴呆性老人と一緒に生活することは、本人がどのような状態にあろうとも常に介護者、家族に対して精神的、肉体的、時間的に大変な負担がかかります。特に医師の診断がなされるまでには、家族や本人の妻または夫は、病気になりつつあることを理解していないために、多くの誤解や問題が発生することから、家族は責任を感じたり、家族間の問題が発生したり、「面倒みの悪い嫁」とみられることを気にして悩んだりすることは、どの家庭でもよくみられます。
症状が進めば、さらに家族と老人との精神的および感情的な交流が失われていきます。痴呆性老人を介護することは、精神的にも肉体的にも重労働となり、負担がかかり、面倒がみきれなくなり、介護者の自由時間がなくなり、そのために介護者自身が、一時的に疲労から後悔に悩んだり、神経質になったり、その他の病気になることがあります。
それでも妻や夫、子供達は痴呆症となった本人と、できるかぎり家族生活をしたいと望むのは当然のことです。そのためにホームヘルパーなどの、訪問介護による、介護者への援助と休養を与えることは、介護者が続けて介護できるためにも非常に大切なことです。
介護者自身が、訪問介護により介護の援助を受けられることができ、休養ができ、疲れも取れ、気力を取り戻し、介護の喜びを感じ、介護が続けられることは要介護者にも介護者にも、とても良いことであり必要でもあります。
痴呆症は長期の病気であり、通常10−15年にわたりますが、しかし正しい介護と援助により、多くの場合家庭での生活を、長期にわたり続けていくことが可能となります。多くの介護者は、介護者自身が限度にきているのにもかかわらず、介護を続けることが普通です。
その理由は例えば「施設に入居させたり、ホームールパーの援助を受けると、家族は他人や時には兄弟、親戚などから手抜きしているように思われる」ことを気にしたり、「他人に家の中を見られたくない」とかの心理的抵抗感の問題、「結婚して長い夫婦生活を一緒にしてきたから、どちらかが面倒見るのは当然」など愛情の問題、また老人ホームなどのサービス施設に関する情報が十分でなく、よく理解されていないなどがあります。
さらに市町村の介護のシステムや問題等の取り組みが十分でなかったり、積極的でなかったりしていることが挙げられます。ここで大切なことは介護者の家族が、これ以上介護出来ないという限度が来る前に、職員と相談して早めに、市町村のサービスなどを受けれられるようにすることです。
(2003年12月23日 記載)
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