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スウェーデンの高齢者福祉と介護 2015

 

ここに掲げる、「言わざる」「聞か ざる」「見ざる」のカットを象徴として、今まで日本国内であまり報道されなかったり、書物に書かれなかった、高福祉大国とまで言われた、スウェーデンの福祉の現状を、各種の資料を基に記載していきます。一時は理想郷とまで言われたスウェーデンの社会福祉は、今は昔話となっています。これからの高齢者の将来は、必ずしも政治家たちが言う通りではなく、すでに福祉の介護や質の低下は、大きな社会問題となっています。


急増加する移民高齢者対策は:

ここ数年日本国内において、増加する高齢者に対して誰が介護をするのか、その対策として外国人雇用が検討されています。スウェーデンも同じ悩みを抱えていますが、日本とは大きく違う問題点があります。それは介護職に就きたい人は多くいますが、社会的地位の低下、労働環境、低給与、長期の勤務時間などの問題があり就職しないことです。

高齢者介護のみでなく、病院の看護師不足も人手がいないのではなく、教育を受けても他の職場に勤務する若者が多いことです。これは学校教育も同じことで、教育者として数年勤務後退職する若者が多いです。

スウェーデンは毎年多くの移民者を受け入れていますが、これはヨーロッパ諸国の中では人口比に対して一番多い人数の受け入れとなります。移民者の語学教育、職業教育などに多額の税金が投資され、さらに社会保障費の割合は毎年増加し、それが政府の経済政策の負担にもなっています。人道主義を唱える若い政治家たちの意見は理解できますが、移民を受けいたれ後の、多くの問題についてはあまり現状を理解していません。

2000 年には 58,659人の移民者を受け入れ、2005年 65,229人、2009年 102,280人と毎年増加、2014年には 126,966人受け入れました。この数字にはヨーロッパ諸国からの移民者も含まれていますが、2014年にもっとも多い移民はシリア、エリテリアなどです。以前はイラク、イラン、クルドなどの移民者を多く受け入れていました。移民者の多くは子供を抱えている家族で、子供の養育費、教育費、住居費、生活保護費など、社会保証負担の割合がとても大きいです。

言葉の問題もあり仕事に就けない移民者の割合が大きく、失業対策は困難を極めています。しかし、あまり表面に出ていませんが、コミューンの福祉課では、移民者の高齢者対策が大きな課題となっています。教育も受けていない

高齢者に語学教育は不可能に近いです。現在スウェーデン人の高齢者を受け入れられる高齢者施設は不足しているのに、さらに近年移民高齢者が増加し、その対策はほとんどできていません。

外国人の社会習慣で家族が高齢者の面倒を見るのが普通ですが、狭いアパートの中に三世代が生活することは多くの問題を抱えています。そして言葉の問題から移民者は、施設の中に入ることを嫌います。ストックホルムの郊外にある高齢者施設には、12ヶ国の高齢移民者が入居していますが、それらの国の言葉を話す介護職員は少なく、介護職員は良い対策もないまま毎日を過ごしています。
 

          (2015年 3月23日 記載)

 

 

  

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