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スウェーデンの高齢者福祉と介護 2014

 

ここに掲げる、「言わ猿」「聞か猿」「見猿」のカットを象徴として、今まで日本国内であまり報道されなかったり、書物に書かれなかった、高福祉大国とまで言われた、スウェーデンの福祉の現状を、各種の資料を基に記載していきます。一時は理想郷とまで言われたスウェーデンの社会福祉は、今は昔話となっています。これからの高齢者の将来は、必ずしも政治家たちが言う通りではなく、すでに福祉の介護や質の低下は、大きな社会問題となっています。


冷凍食を毎日3回、温めて食べなさいと言われも・・・:

1980年代から2000年代の初期までは、コミューンが経営する高齢者施設がほとんどでした。その時は、政府の規定に従い食事もそれぞれの施設で料理された、美味しい匂いのする暖かい食事を、陶器のお皿に乗せて食べるのが普通でした。しかし、その後民営化が導入され、コミユーンは経費節約に都合よく、手持ちの施設を民営企業に委託するようになりました。地域によっては、ほとんどが民営企業による高齢者施設、グループホームとなっているところもあります。

結果予想通りに利益追求が優先となり、まず第一に実行したのが人件費の経費節約で、大幅に職員を減らしました。その結果残った職員の、責務、介護内容の増加、介護時間も制限されて、高齢者一人一人の介護時間も短くなりました。

特に顕著なのが、ホームヘルパーの介護時間を短くするために、コーヒをいれたり、食事を暖かくして食べられるように用意をすることも廃止しました。その結果、食事も冷凍食となり、冷蔵庫または冷凍庫に保管するのみで、高齢者自身が自分で温めて食べるようにとなりました。今までは無相手もあり、楽しく食事ができたのも、今は一人さみしく食事となりました。こうした経営の被害者とは、在宅介護を受けている高齢者や、一部の民営企業が経営する高齢者施設に入居している高齢者たちです。

 

要介護高齢者の日常生活は孤立し、食事も冷凍食の配達となり、一人で食事をする高齢者の中には、食事を残したり、まったく食べない人が増加してきました 。その結果必要な栄養を十分取っていない高齢者が増加しましたが、訪問する職員は時間制限に追われ、高齢者が食事をきちんと食べているのか、健康状態は良いのかなどの確認もできない状況で、栄養失調になっている高齢者を家族が発見し、介護について抗議する事例も多くなっています。 栄養失調が原因で、死亡した高齢者もいます。

食事を提供する会社は、時には100km以上も離れた工場で生産するために、運送時間の関係で当然冷凍食で、しかも新鮮な野菜などは食べられません。食材も経費節約で、ジャガイモなどは古く固くて食べられないなど、食材に対する苦情も例外ではなく、そうした冷凍食を食べず、ほとんど冷蔵庫の中に残されたままです。

こうした問題に注目して、暖かい食事提供をするようになったコミューンもありますが、特に冷凍食は味が悪いと高齢者の評判は悪く、そうした声を打ち消そうとコミューンの担当責任者が、高齢者の家庭訪問しマスコミの前で、一週間毎日訪問して一緒に同じ食事をしますと公言しました。しかし、3日目には用事ができたからと高齢者の自宅を訪問しなくなりました。
 

マスコミが追跡取材をしたところ、用事があるとい言った責任者は、なんと市内のレストランで普通に昼食を食べており、一緒に食事していた職員に「あんなにまずい食事を、毎日続けて食べられない」と、漏らした言葉が録音され、インタービューで何も回答できなかった責任者の、その時の顔と報道は印象的でした。

 

 

       (2014年2月1日 記載) DN.SVT資料など参照

 

 

 

 

  

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