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スウェーデンの高齢者福祉と介護 2014

 

ここに掲げる、「言わざる」「聞か ざる」「見ざる」のカットを象徴として、今まで日本国内であまり報道されなかったり、書物に書かれなかった、高福祉大国とまで言われた、スウェーデンの福祉の現状を、各種の資料を基に記載していきます。一時は理想郷とまで言われたスウェーデンの社会福祉は、今は昔話となっています。これからの高齢者の将来は、必ずしも政治家たちが言う通りではなく、すでに福祉の介護や質の低下は、大きな社会問題となっています。

冷凍食の宅配管理は:

経費節約から、自宅に住む高齢者に対して配送されている食事は、ほとんどが冷凍食品です。今回の国営テレビ局SVTが実施している、高齢者情報シリーズの番組で、宅配食品につい調査しています。その報告によると、コミューンから提供されている冷凍食品を、高齢者が温めて確実に 食べているのか、食べ残しはないのかなど、ホームヘルパーによる確認が実施しているのか、問い合わせ調査しました。その回答で、290のコミューンの内100以上のコミューンが、高齢者の在宅食事状況について確認もしていなければ、システムも持っていないことが判明しています。

コミューンやランドステイングの福祉課では、宅配されている食事についての、いわゆる追跡調査はほとんどされていなくて、食べ残したり、時にはまずいから、時間がないから、一人で調理できないからなど、いろいろな理由により食べない高齢者が多く います。、栄養失調の状態で家族などが不安になり、福祉課に訴えてもなかなか対応してくれないのが実情です。

時には発見が遅く、高齢者施設に移動したり病院に入院しても、体力がなくなって死亡する事実もありました。ショーヴデ(Skövde)・コミューンに住む、在宅介護を受けている、ソニア・グスタフソンさんは、冷凍食 は温めても、ジャガイモに穴があったり、固くで食べられず捨ててしまった。老齢で歯が悪いと、固い食事は食べられないと説明しています。

ウメオ(Umeå)・コミューンに住むエステル・リンドヴールさんは、配達された冷凍食の半分は、ゴミ箱にすてて「私たち高齢者は、それほど食欲がなく、匂いもなく、味も悪く、見た目がきれいでないと食べ る気がしません」と言っています。経済的にも実に無駄なことです。

コミューンの担当者は、「我々が注文する冷凍食は、担当者が味見したりして確認しいます」と説明していますが、配達された食事が、確実に高齢者が食べているの かは確認していないと認めています。

栄養士は、薬は飲まないと危険になると理解して、薬を確実に飲んでいるのか確認していますが、食事については危険感がなく、食事をしているかどうか、ほとんど確認されていないと指摘しています。そのために、在宅高齢者が十分に食事をしないことにより、体力も落ち体調が悪くなっても、気が付かないまま見過ごされることが多いとも言っています。

全国コミューン(290)の内、129コミューンが在宅高齢者に、冷凍食の宅配をしていると回答。コミューンによっては、高齢者が食事を十分に 取らないことは、単に体調を崩すのみではなく、栄養失調で医療対策が必要であり、時にはバランスをなくして室内外で転倒して骨折したり、怪我をする高齢者も多くなり、その諸経費の方が高くつくと計算するようになりました。

たとえばマルモ(Malmö)、ヨーテボルグ (Göteborg)、ストックホルム(Stockholm)の一部の地区のように、調理所から直接暖かい食事を宅配したり、高齢者施設や高齢者住宅で調理した料理の提供を始めたところもあります。高齢者の人気はとても良く、食事も確実にとるようになったと効果を上げている ところもあります。またホームヘルパーや介護職員も、高齢者と話をする時間があり、ストレスがなくなってきたと好評です。

参考資料: 
スウェーデンの地方行政は、21 のランスティング(Landsting=県、英語表記はCounty)、290 のコミュー(Kommun=市町村、英語表記はMunicipality)によって担われてい ます。コミューンは、概ね日本の市町村に該当する基礎的自治体です。

         (2014年2月2日 記載)SVT.DN: 参照
 

 

 

 

  

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