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家庭相談費大幅値上げ:
各コミューンには、家庭内の問題、例えば子供の教育、不登校、離婚、アルコールなど各種の家庭内の問題についてカウンセラーに相談、援助などする機関があります。もともと、家庭問題を相談したいグループの多くは、経済的な悩みを抱えている家庭が多いです。
数年前まではそうした費用は無料でしたが、コミューンの経済不況は、こうした悩みを抱える家庭にも各種の影響を与えています。今年に入り、ストックホルム県内の各コミューンの家庭相談費は、大幅な値上げがあり、しかもその費用はコミューンによって大きくことなります。
同じ県内で住みながら、どのコミューンに住んでいるかによって、経費が大きく異なり、これほど不公平なことは珍しいです。しかも値上げの比率もコミューンによって大きくことなります。高福祉、民主主義で、みな平等を唱えるスウェーデンは・・どこにあるのかと思います。
母子家庭や、家庭内暴力が増加している今日、大きな問題を抱えている家庭に対して、これだけの経費値上げは、本来相談や援助を必要とする者が、カウンセラーを訪問できなくなる危険があると、担当者は警告しています。社会福祉法で、コミューンは問題家庭に相談や援助の提供をしなければいけないと規定されています。
あるコミューンのカウンセラーは、「すでにある家庭と話をしましたが、彼女は長期病気休暇者で手当ても低く、新経費では支払能力がなく、相談に行くことが出来ないと話しています」と、その家庭の将来を案じ、問題のある家庭を更に問題を深くさせてしまっていると言っています。
高収入を得ているコミューンの担当職員は、そうした理解がなく「一回の訪問にSkr500:−の支払いは出来ないはずはない」とカウンセラーの警告を無視している状況で、「とにかくコミユーンにお金がないから仕方ないの一点張りだ」とある担当者は嘆いています。
この家庭相談は匿名相談であり、もし相談費がないからと社会福祉課に援助を受ける場合は、名前や住所を登録しなくてはならず、社会福祉法で定める匿名の権利は成立しなくなるが、その件について福祉課はどのように考えているのかと疑問を持っています。
経費の一部をコミユーンごとに記載しました。 単位はSkr、年度は、2005年と2004年
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2005 |
2004 |
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2005 |
2004 |
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2005 |
2004 |
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2005 |
2004 |
Botkyrka |
150 |
0 |
Danderyd |
250 |
80 |
Ekerö |
125 |
0 |
Haninge |
150 |
0 |
Sollentuna |
500 |
375 |
Salem |
150 |
0 |
Stockholm |
250 |
0 |
Österåker |
無料 |
0 |
(ST. 2005年1月19日 記載
)
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