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学校と教育

 
教員不足??

日本の教職希望者には、想像のつかない現実として、スウェーデンでは、教員資格を有する先生のなりてが少ない。教職員組合の報告によると、今年(2002年)1月から5月の間に、教職員の職場(学校)が教員応募をしているにもかかわらず、教員不足がつづいており、幼稚園の教職員では、その数字は全国で10 257人に達している。昨年の同一時期に比較して、15%の増加である。

ストックホルム県の職員不足数は 3 267人と、前年に比較して1.6%の増加であるが、地方はこの職員不足はさらに大きく、大きな教育問題となり、例えば、オーストヨットランド地区では、487人の職員不足で、前年度と比較して81.1%と職員不足は増加している。県やコミユーンの教育課は必死になって、教員資格を有する職員を応募しているが、掛け声のみで希望者は少ない。

また、小学校、中学校及び高校の教員も不足続きで、前年に比較して、今年五ヶ月で、全国で2万人以上の教職が空席となったままになっている。この状態が続くと、5年後には、少なくても3万人の教職員不足となるだろうと予測されている。

その埋め合わせととして、教育資格を持たない失業者の中から、希望者を臨時雇用している現状であり、学校の子供たちは十分な教育を受けないまま、進級したり卒業している。

当然生徒は、レベルの低い教育を受け、卒業成績も悪く、高校への進学などに成績不足となり、進学できない生徒も増加している。本来の国語であるスウェーデン語や第二国語といわれる英語は必須科目であるが、入学基準の成績に満たない生徒が多くなり、政府は高校入学の成績基準を低くしてはと提案、しかし教育関係者や学校からも反対意見が多く、起案を破棄したばかりである。

移民者の子供で、スウェーデン語を母国語としていない生徒に、入学成績の基準に達していない者が多く、夏休みに短期講習をして、成績を良くして入学資格に達するするように、努力しているコミューンもある。

ちなみに、スウェーデンの学年末と卒業は6月であり、進学と入学は普通8月の初旬である。

教職員の希望者が少ない理由は、給料が他の職場に比較して低いこと。教員の社会的地位が低く見られ、さらに学校内の問題が多く、例えば教員に対する生徒の暴力、傷害事件、殺人事件などの増加により、教育を受けて先生となった職員が、予想とは全く違う、現実の学校生活を体験し不安を抱き、一年にも満たないのに退職していく者が多いこと。

勤務は学校のみでなく家庭にても授業の準備など、実際に学校に関する実働時間は非常に長いこと。父兄の協力が得られなく、全ての問題が教員に責任があるといわれ、精神的負担の増加などであると、教職員組合は報告している。

(教職員組合資料参照 2002年7月3日 記載)     

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