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社会ニュース (2003年度記事)

  医師のなりてがない:

スウェーデンの各病院では医師不足が続き、特に農村地や僻地では、住宅を無料提供するなどの対策を講じているが、地域診療所の医者のなりてが無く、住民への医療サービスが困難になっている。 

その一つの原因は、たとえばストックホルム県では、経費節約を県議会から強く要望され、病院は医療職員派遣会社からの看護婦や医師の臨時採用を廃止したことによる。例えば、派遣医は、病院に勤務する医師よりも、平均40%多い給料を受けている。

11月に見本市会場で実施された、医療器具見本市に平行して、医者不足に悩むコミューンは、展示場内で勧誘センターを設けて、展示場を訪問する医師や看護婦を勧誘する姿が多く見られた。

たとえば、ストックホルムの西部に位置する、ウプランド・コミューンやヤールファーラ・コミューンでは、50%近い医者不足である。以前はストックホルム県内での医師採用は問題なかったが、今では事情が異なり、病院間の医師採用競争まで行われている状態である。

ヤールファーラ・コミューンの担当者は、現在10−12人の医師不足で、希望者がいれば、明日にでも採用したいくらいだと言っている。このコミューンは、県内ではもっとも多くの派遣医を採用していたが、派遣医採用が禁止になったために、緊急に医師不足を解決することが必要となった。

例えば、このコミューンのある一地域診療所、バルカビィでは、コミューン採用の医師が一人も勤務していないため、患者への応対が出来ないことなり、県議会に特別猶予期間を申請しているほどである。

このような医師不足の原因には、派遣医の採用中止もあるが、病院勤務の医師の勤務体制に問題があると見られている。、以前は各医師には秘書がいて、現在医師がしている全ての事務処理をしていた。本来医師は患者の診察や往診をするべきにもかかわらず、秘書が経費節約で廃止され、さらに各書類事務がコンピュータ化して、診察時間よりもコンピューターの前に座って、診察結果や診断書などの記載する時間が多くなったきたことから、本来の勤務とは異なり、患者をもっと多く診たり、患者に病状を説明したり、投薬について話す時間もないと、増加した事務処理を嫌う医師が多くなってきたことも、医師不足の原因の一つである。

医師会報告によると、勤務時間の約40%は、事務仕事をしているという。これは看護婦の勤務も同様であり、病院や地域診療所によっては、医師が記載して処理する事務とおなじことを、看護婦もしなくてはならないなど、事務処理にかける時間の無駄が多く、勤務体制改善と早期解決が必要と強く望まれている。

  (LT 参照 2003年11月28日 記載)
  

               

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