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社会ニュース (2004年度記事)

    
海葬の人気上昇中:

人は自分の意思とはかかわりなく、いつか死ななくてはならない。その日の為に、遺書を残して自分の葬式から、火葬または土葬などを希望する人も多い中、スウェーデンでは今少しづつ海葬を希望する人が多くなってきた。

昨年の海葬希望の申請者は、ストックホルム地域のみで、約300人と毎年多くなっている。海葬は、戦争中で海の戦いで死んだ兵隊達が埋葬される時、あるいは船で勤務する人たちが海葬を希望する事があるが、この平和な時代に、静かな眠りを海に希望する人も多くなってきた。

記録によると、1997年以後で既に1000人を超える人が海葬処理された。1992年に80人であったのが、2002年には254人、2003年に300人と毎年増加している。ただし、戦争中と違い海葬と言っても、死亡者の身体そのものを海に埋葬するのではなく、火葬場で焼かれた後に残る灰を壺に入れて、海に埋葬されるものである。

海葬の仕方は、祈りをささげた後、壺から灰のみを海に投げ捨てる方法ではない。海に船から灰を捨てると、海風にふかれて参加者などに当たる場合があり、それらの問題を避けるために、壺のそこに仕掛けをして、海の中に一定時間(数分)沈めていると、自動的に壺の底が開くようになっており、壺に入って来る海水で全ての灰が流れ出るようになっている。当然壺には引き綱がついており、海に捨てる事は無い。

以前は人々は同じ土地で生まれ、仕事をし、老齢を迎え死亡していくことから、同じ土地に埋葬される事を強く望んでいたが、今は時代の流れで、出生地に長く住む者はすくなくなり、長い人生の中、各地に移動して生活するものが多く、固定した場所に必ずしも希望するとは限らなくなった。

今では海葬はポピュラーになり、スコーネ地方のみで、昨年は80件の海葬がなされた。

葬式費用は土葬、火葬または海葬に関係なく、ほとんど同一価格であり、海葬を依頼してくる家族の中には、土葬などと違って海に灰を捨てるだけだから費用は安くなるだろうと期待して予約してくる場合が多く、埋葬に掛かる全ての費用聞いて驚く家族もいると言う。

海葬は、海の何処でもよいのではなく、例えばストックホルム県の場合は、島または陸地より最低1km離れていなければならない規定がある。申請をして強化する時に場所が指定される。これは地域によって異なる。

今までの例で海葬を希望する人は、なんらかの形で生前海に関係していた人が多いと言う。例えば、第二次大戦にフインランドとロシアの戦いで、スウェーデンに一時避難した人達の中には、両国の中間ということで、オーランド島の近くの海に海葬を希望するフインランド人が多い。海葬前に希望する音楽は、海にちなんだ曲がとても多いと言う。

   (MT 2004年8月9日 記載 )

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