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社会ニュース(2013年度)

 

 

増加する自殺者:

 

日本のスウェーデンを紹介する書物に、「ゆりかごから墓場まで」保護されている福祉国家であると、現在においても記載してあるのには驚くばかりです。高齢者福祉も病院や地域診療所などの医療面でも、残念ながら民営化が推進されるとともに、質の低下、 介護および医療の安全性などが問題となっています。

 

病院に緊急受付で、何時間も待たされるのは当たり前になってきました。高齢者の誰もが入居したい高齢者施設の選択権を有すると、政治家たちの公約の言葉にも何らの保証は無く、現実には入居する高齢者施設の絶対数が足りません。古くて狭いアパートなどに住み、寂しく訪問者のない毎日を過ごしている、孤立した高齢者の日常は、日本では正しく報道されていません。そうした高齢者の自殺率は、若者や大人たちの自殺と同様に増加しています。

 

多くの国民が夏休み 休暇を楽しんでいる夏に、自殺は多くなります。ストックホルム県内のみで警察に自殺または自殺未遂の報告が、2010年に2747人、20112910人、昨年は更に3842人 と増加しています。今年は半年ですでに1877人が自殺 行為をしています。

自殺の理由は、年齢層によって異なっています。自殺はこの4年間で約3倍も増加していると警察は報告しています。

 

今年のみで、ストックホルム警察が受け付けた自殺報告は1969件(自殺未遂を含む)、昨年の同期間に対して100件以上と増加の傾向にあります。

ストックホルム市内で自殺の名所として、もっとも多いのは市庁舎が見渡せる、メーラン湖に架かっている西橋で、自殺の約60%を占めています。

上記のグラフは、全国の自殺または自殺未遂報告件数です。

 

のグラフは、ストックホルム県内における年齢別自殺者の数字で、自殺未遂は含まれていません。

 

高齢者の自殺は、独居が多く発見が遅れ、時には死亡して長い期間が経過しているため、死体は腐敗していたり、白骨化していることもあります。

 

家賃や電話代、水道、電気等の支払いは、銀行口座に入金される年金から自動支払い手続きをしているため、銀行も死亡していることを確認することも無く、更に年金を支払っている国民保険会社も、何らの実在証明の調査 や確認もしないために、死亡しているのにもかかわらず長い間支払いを続けていることもあります。

 

特に生存中ある程度健康であったがために、何らの訪問介護も受けていなかったり、家族との交流も無く、時には要介護でありながら、訪問介護を断っていた高齢者 達の自殺は、コミューンも確認をすることがないまま、見過ごされていることが多いです。自然死か病死かまたは自殺なのか原因不明な場合もあり、誰 にも見守もられることなく死んでいく高齢者が多い現実は、高福祉社会のスウエーデンは理想郷とは、ほど遠いものを感じます。

 


   ( 2013年7月24日 記載  STHO、SPES 報告書 資料参照 )
 

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