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社会ニュース(2012年度)

 

 

スウェーデン第二の自動車会社サーブの倒産、その後 2:

 

日本でも報道されている自動車会社サーブについては、サーブ自動車会社のみの倒産と記載が多いです。

しかし、現実にはサーブ自動車会社(Saab Automobile AB)の他に Saab Automobile Tools AB と Saab Powertrain AB の2社が同時に倒産しているものです。約 3 500人の社員が失業しましたが、さらに全国のサーブ部品の下請け工場においても人員整理した会社もあれば、全面的にサーブへの納品会社であった下請け会社の倒産など、関連事業を含めば、倍の人数が失業していることになります。

 

新規モデルとして販売を見込んでいた、Saab 9-5 は、市場から見放されて、昨年末から今年にかけて、一台も販売できなかったとして、サーブの販売を中止したディラーもあります。ヨーテボルグにあるサーブ゙販売会社は、約10種類のサーブ・モデルを販売しており、昨年末から何とか販売を伸ばそうと努力しています。
 

ディラーは、販売価格を約20% 安くしましたが、その効果はなく、さらに 30% の頭金の支払いで、2年間の無利子ローンを用意しましたが、サーブの顧客離れが厳しい状態だと言います。新車在庫が約 400台あり、その多くのモデルは、Saab 9-3 です。(左の写真)

 

サーブは、スウェーデン国内で現在登録されているのは、約 365 000 台です。

 

全世界では約100万台のサーブがあるとされています。新規開発して販売を期待 され、2010年に発表されたモデル Saab 9-5 は、倒産前までの実績はわずか11 280 台で、人気車とはなりませんでした。

 

現在、在庫車として本社に残っている、新車の運命は寂しいものです。すでにサーブを購入した自動車の部品交換が必要になった時、在庫新車の部品を取り外して販売している状態です。下請け会社の部品製造が廃止になったためです。 新車購入時のサーブ中古車の下取り価格はとても低く、他社の自動車を販売している会社は、下取りを拒むところもあり、サーブ中古車所有者には厳しい状況です。

 

社員が使用していた、サーブの社用車約 1 400 台は本社に返納され、その内社員が購入したのは、約 20% です。社用車の想定金額は、約 200万クローネで、その内 5千万クローネが、倒産による管財処理となる予定で、残額は自動車の持ち主である、投資会社 GMAC が受け取ることになります。

 

倒産により失業した元サーブ社員は、政府が保証する「給与保証制度」により、倒産前の三か月分の給与、約Skr

171 200::-の支払いを受けられることが保証されています。この支払いは、自動的に全職員に支払われのではなく、倒産管理をしている管財局が決定するものです。

 

ちなみに現時点では、5社が倒産したサーブの購入に興味を持ち、管財局に申請しています。


   ( 2012年2月18日 記載 )

 

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