スウェーデン第二の自動車会社サーブの倒産、その後 1:
日本でも報道されているように、ボルボに次ぐスウェーデン第二の自動車会社サーブが昨年2011年12月19日倒産しました。部品の下請け会社のみで、約500-600万クローネの負債を抱えての倒産です。中国をはじめ数か国からサーブ購入の交渉が来ています。中にはトルコの自動車会社Brightwell会社からも、買い付け交渉がありますが、中国の場合は、サーブの会社の株を占めているGMが、技術の流通を懸念して、モデルSaab
9-5と、Saab Kombi 9-5のライセンス契約の問題で許可していません。またモデルSaab
9-3についても、回答を出していません。

サーブ倒産により本社のある、地元トロールヘッタン(TRollhöttan)コミューンのみで、市民の約40%が失業者となりました。今回の倒産により、自動車会社直接の関係者のみで約3500人が失業しました。従業員の中には夫婦や親子で勤務している家族もあり、コミューンの失業対策が今後どのようになされていくのか、大きな課題となっています。
その反面、ノールウェイが人で不足で経験者を求めており、職業安定所職員がノールウェイの安定所を直接訪問し交渉をした所、最初の予定として約50人も募集があれば良いと考えていましたが、結果的には、各種の職域で早期に約1500人分の募集している事か判明。失業者問題を抱えて悩んでいた地元の安定所は、この結果により失業者解決に期待しています。更にコミューンは、職業安定所職員を増加して対応することになりました。
( 2012年2月13日 記載 )
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