From Stockholm
HOME 福祉紹介 ニュース 観光・旅行

ミニ情報 リンク集 掲示板



社会ニュース(2011年度)

 

 

喫煙家には厳しい世界:

 

最近日本で喫煙問題がよく討論されるようになり、一定の場所での喫煙を禁止されるようになりましたが、世界のタバコ好きな喫煙者の環境は 、どのような状況なのか調べてみました。

 

スウェーデンは、2005年に公共の場所であるレストラン、ホテル、事務所、病院、地下鉄の駅(トンネル内の駅、)建物の中など基本的には、天井のある場所では喫煙を禁止しました。当時はレストラン、バーなどは禁煙にすると、客が減って商売に影響すると反対の声もありました。しかし、ホテル・レストラン組合が実施した1 100 人のアンケート調査によると、2005年には、喫煙できなければレストランに行かないと回答した者が15%だったが、翌年の2006年の再調査では、わずか3%であったと報告しています。

現在では、心配されたレストランの客数は、禁煙になってから、今まで禁煙者だった者がタバコの匂いが嫌でレストランに行かなかった人も行くようになり、反対に増加していると組合は発表しています。

個人所有のマンションに限らず、公営、私営住宅なども含めて、アパートの部屋で喫煙することを禁止する傾向が強くなっています。隠れて喫煙した者には判明した時に、アパートから追い出すとまで規定している住宅会社もあります。アパートによっては、ガレージ内も廊下も、ベランダでの喫煙も厳しく禁止しています。ある住宅会社の住民に対する調査によると、1000人の回答者の内、53%の住民が禁煙に賛成し、その内の 30% がベランダでの喫煙は許可しても良いと答えています。しかし、全国的には、禁煙の方向に進みつつあるといえます。

全国に 290 あるコミューンの内、 20 のコミユーンでは、2007年からコミユーンに勤務する職員は、勤務中に喫煙することを禁止しています。また全国の 21の県庁の内、約半数にあたる 9 県が勤務中の喫煙を禁止し、現在ではほとんどの県庁で、勤務中の喫煙禁止となっています。禁煙者の多くは、喫煙者は勤務中にタバコを吸うからと、ベンダや庭に出てその間休憩していた。私たちにはその時間はなかったが、これで平等になったと、評判は良いと報告されています。しかし一部の喫煙者の中には、今も勤務中の禁煙を反対をしている者がいます。長い歴史を持つ喫煙問題は、そう簡単には解決しそうにはありません。

 

スウェーデン北部にある、ウメオ大学病院では、「整形外科の手術を受けたい者は、禁煙しなければ手術はしない」と発表しました。例えば医科学で証明されているが、肺がん患者の手術をしても喫煙を続けたのでは、その効果はあまりないと病院側は説明しています。これは重度の喫煙者にも対象になると厳しい規定です。つまり手術を受けたいならば、まず禁煙しなさいということです。

 

2004年頃まで間接喫煙者のタバコによる死亡者は、毎年約500人程度でしたが、2005年に喫煙法が制定されたから、その後減少し現在では年間200人程度だと、国立公衆衛生研究所は報告しています。しかし喫煙者による高血圧の患者は多く、年間 6 400人がタバコが原因で死亡しています。
 


未成年者でも、タバコを吸うことは禁止されていません・・・。

 

健康維持のために、禁煙を薦めているのにもかかわらず、スウェーデンには理解できないことがあります。それは未成年者が喫煙しても良いことです。食糧品店やスーパー、キオスクなどには、「18歳以下の未成年者にタバコを販売してはいけない」と表示しており、未成年者にタバコを販売した場合は、その店は処罰されるとなっているにもかかわらず、子供自身がタバコを吸うことは認められています。小 中学校の校内および校庭内ではタバコを吸うことを禁止していますが、生徒たちは学校から離れた場所で、堂々とタバコを吸っていますし、その横では教員自身もタバコを吸っています。 生徒がタバコを吸っていても指導はできますが、禁止になってはいないので、止めることはできません。

 

13歳から17歳までの児童 5% が毎日喫煙:

国立公衆衛生研究所が13 歳から 17 歳までの 7 700 人の児童に対して、煙草による被害はどの程度なのか、ニコチンが身体にどのように影響するのか、コカインよりもタバコの方がより強く健康を害する原因となるのかなどタバコについての認識調査をしたことろ、わずか 40% の児童が、喫煙者の半数がタバコによって死亡することを知っていたのみです。以前に比較すると、児童の喫煙は減少しましたが、それでも 20 人の内、一人は毎日タバコを吸っていると回答、 66% は一度も吸ったこともないし、試したこともないと回答しています。ちなみにお酒も未成年者の購入や、勧誘することは禁止されていますが、未成年者自身が飲むことは禁止されていません。理解しがたいところです。

1994年に喫煙に関する法律が制定され、学校内、校庭及びその外周で喫煙することを禁止しています。しかし上記国立公衆衛生研究所の調査の結果、学校校庭内または外周では、生徒及び教員の喫煙は続いており、中学校では改善が見られたが、高校では喫煙する生徒の94%%が校庭内で喫煙をしていると回答。同じ回答の中で、教員および学校職員も校庭内で喫煙していると34%の生徒が回答しています。
 

 

世界ではどうなんだろうか・・・。

 

昨年(2010)末に、スペインが全国のレストランやバーでの喫煙禁止を確定しました。スウェーデン同様に、レストランで喫煙できなければ、食事はしないなどと反対する者がいますが時間の問題でしょう。これはすでに2006年から一部の場所限定で喫煙を禁止していましたが、新年1月2日から禁煙は厳しくなりました。レストランが路上でサービスする場合や、ホテルの三分の一の部屋は喫煙室にしても良いという、また刑務所と高齢者施設も同様に喫煙許可されているなど一部緩やかな規定です。ただし、子供が遊ぶ遊園地、学校の校庭、病院の前などは禁煙です。

 

アメリカは、1998年にカリホルニアが喫煙禁止を制定、その後各州でもその傾向となっています。
 

ヨーロッパでは最初にレストランでの喫煙を禁止したのが、アイルランドとノールウェイで2004年から禁止となっています。

 

ベトナムでは、2010年1月1日から、全ての学校、保育園、幼稚園、公共の建物内及び公共交通機関内での喫煙を禁止しました。またタバコの販売は指定された商店のみ販売が許可され、18 歳未満に販売は禁止されました。

ベトナムは人口8 600万人ですが、世界中で最も喫煙をする人が多い国と言われています。

 

デンマークは、2007年から、レストランでの喫煙を禁止していますが、店内の広さが40m²以下の場合は許可となっています。禁止が発表された時には、国民の大きな反対抗議デモがありました。

 

フインランドは、2010年10月1日からレストラン、バーなどでの喫煙を禁止、さらに今まで未成年者もタバコの購入が自由でしたが、販売も禁止になりました。一部の指定される建物内での喫煙も禁止となり、将来的には全国タバコの喫煙がないタバコフリーの国になる方向に進めていくと政府は発表しています。

 

世界で最も喫煙禁止の規定が厳しいのがブータンです。全てのタバコの輸入と販売を禁止、外国からの観光客は本人が喫煙する分のみ許可しますが、入国の時にタバコ関税を支払わなくてはなりません。

 

オーストラリアでは、基本的には、レストラン、バーなどの喫煙を禁止していますが、例外として子供が自動車に同乗している時には、自動車内は禁煙です。子供の健康を考えた規定と言えますが、同乗する禁煙者は??

 

喫煙家のみでなく、世界のタバコ製造、販売業者には厳しい将来になりそうです。


   ( 2011年1月20日 記載  タバコ 資料参照 )
 

このページ及びストックホルムのホームページの無断転載を禁止します。ただし、タクティールマッサージは自由に利用してください。掲載希望の方は管理者(fukushi-sweden@hotmail.co.jp)に連絡してください。)


               NEWS INDEXに戻る    前のページ     次のページ

無料カウンター