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社会ニュース(2010年度)

   

もしも、ビクトリア王女が離婚したら:

 

今年、2010年6月19日にスウェーデンのビクトリア王女が、民間人の男性ダニエル・ウェステリングと結婚しました。スウェーデンには、結婚すると同時に夫婦の財産契約を結ばなければならない制度があります。

これは夫婦の財産について、それぞれの所有と権利を明確にしたものですが、離婚の時には、日本国内で見られるような財産分与の紛争はほとんどありません。
 

それはスウェーデン婚姻法(Äktenskapsbalk)という法律があり、結婚をした一カ月以内に地方裁判所(Tingsrätt)に、夫婦が財産契約に同意し署名をした書類を提出しなくてはなりません。

 

これは王女であるビクトリア王女と、新しく皇太子となったダニエルにも同じことです。それでは、このビクトリア夫婦が離婚した場合、財産分与はどのようなっているのでしょうか。

 

ビクトリア夫婦は結婚式後書面でもって正式に、7月5日ソルナ地方裁判所にこの契約書を提出しています。

 

それによると離婚した場合、ビクトリア王女が結婚前の全て財産を保有することになっています。つまり夫であるダニエル皇太子は、自分の結婚前の財産は保有できるが、結婚後の財産は何も保有出来ないことにります。結婚のお祝いに贈られた多くのお祝い品も保有することはできず、またビイクトリア王女が保有する株の分与を受けることもできません。離婚により財産分与として受けられるのは、夫婦が共同で購入した家具や家財のみとなります。

つまり離婚した場合は、元の民間人、ダニエル青年に戻るということです。

 

ビクトリア夫婦の夫婦財産契約の内容は、下図をご覧ください。この内容は特別な記載があるものではなく、もっとも一般的な記載内容となっています。

ちなみに、日本では皇宮関係や皇太子のこうした書類などを、一般国民が見ることはできませんが、スウェーデンは世界でも唯一の公開制度を導入しており、誰でも確認することが出来ます。

 

参考に、菱木昭八朗氏が翻訳された、スウェーデンの夫婦財産契約に関する法律の一部を、ここに紹介いたします。
   

第3条[夫婦財産契約]夫婦、または婚約当事者は、夫婦財産契約(äktenskapsförord)によって、それぞれの財産を、それぞれの特有財産とすることができる。夫婦は、新しい夫婦財産契約によって、それぞれの特有財産を、それぞれの婚姻財産とすることができる。

 

 夫婦財産契約は、契約当事者双方の署名ある書面によって、これを行なわなければならない。以上のことは、配偶者の一方が、未成年者の場合、または夫婦財産契約が親子法第11章第7条の規定されている管理後見の対象となっている財産を含んでいる場合においても適用される。

 

但し、その場合、後見人(förmyndare)、または管理後見人(förvaltare)の書面による同意を得なければならない。

 

 夫婦財産契約はこれを裁判所に登記しなければならない。婚約当事者の間で締結された夫婦財産契約は、婚姻成立の日から、1ケ月以内に、その契約を裁判所に登記した場合に限り、婚姻成立の日からその効力を生ずる。それ以外の場合、夫婦財産契約は、登記の日からその効力を生ずる。(1988年法律第1254号により改正)。

    

 

もっと詳しく知りたい方は、菱木昭八朗氏の翻訳資料、下記のサイトをご覧ください。

 

スウェーデン新婚姻法  ÄKTENSKAPSBALK

http://www.senshu-u.ac.jp/School/horitu/researchcluster/hishiki/hishiki_db/thj0090/rex2.htm
 


下図は、ビクトリア王女とダニエル皇太子の、夫婦財産契約書のコピーです。
中間の文字は削除いたしました。
 

    

 


   ( 2010年7月7日 記載 EC,DN,SVD 資料参照 )
 

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