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社会ニュース( 2008年度 )

 

 

知的障害の若者、危険な捕捉方法によりクループホームで死亡:

知的障害の32歳の男性が、グループホームで介護職員に、強く背中を押さえつけられて死亡する事故が2006年に、ウプサラ・コミューンでありました。施設に入居当時なんらの暴力も振るわない男性でしたが、職員の命令に従わず、それを強制的に命令されるのを嫌って、近くの物を壁に投げたりしたために、職員は抵抗したものとしてベッドの上に押さえつけ、更に背中の上に乗って、膝で脊髄の部分を強く押さえつけました。ベッドの一部の支え板が折れるまで、強く押さえつけられたものです。

その内に抵抗がなくなり、職員がおとなしくなった男性から離れた時には、すでにその男性は呼吸が出来なくなって気を失っている事が分かりました。

すぐに救助手当てをしましたが、残念ながらその男性は死亡しました。背中を押さえつけられて呼吸困難となり、本人は職員に息が出来ないと叫んだにもかかわらず、職員はそれを無視して抑え続けたために、息が出来なくなったのが原因で死亡しました。

更に同様の事故が、同じコミューンで再発しました。幸いに死亡にはいたらなかったものの、二人の女性職員が、命令に従わないと、ダウン症の若い女の子を床に押さえつけて、仕置きをしました。

仕置きの理由は単に女の子が早起きして、職員が、もう一度寝なさいと命令したことに従わなかったものです。その時の方法は、上記の男性がされたと同じ捕捉方法で、背中の上に二人が膝を当てて、押さえつけ動かないようにしてものです。
 

しかも抵抗するからと、わずかな時間に数回に渡り仕置きをするために、硬い床に二人で押さえ続けました。その結果女の子は、息ができなくなり、失神に近い状態にまでなりましたが、幸いに毎回の仕置の時間が短かったために死亡することはありませんでした。しかし、その施設では、その捕捉方法は、長い慣習として応用されていました。
 

この捕捉方法は数年前までは、スウェーデンの警察が応用していたもので、アルコール中毒と判断した男性を警察官が、ミニバスに連れ込み、抵抗するからと数人の警察官が、その男性を後ろ手にして手錠をかけ、硬いミニバスの床に這わせ、さらに半長靴で背中の上から押さえつけたものです。

それが原因で男性は呼吸困難となり、警察署まで行く間に失神してそのまま死亡した事件です。その後数回に渡る死亡事故が発生したために、警察は危険と見なして廃止した捕捉方法です。


コミューの責任者や施設の職員は、この危険な捕捉方法について、指導を受けていたからと、そのまま継続して応用していたものです。児童福祉課の責任者は、なんら自分たちには落ち度はないと、TVで発言をしていましたが、実際にはすでに危険とみなされて廃止されていたものです。それについてのなんらの確認もしていなかったものです。

その捕捉方法がなぜ危険なのかを、ここに記載することにより、日本の施設でも同様の死亡事故が発生しないことを願うものです。また、職員の正しい教育が、いかに大切かを考えさせられる事件でした。

硬いベッドや床に押さえつけて、背中の上に乗り、脊髄部分や腰の上の部分に膝をあて、強く押さえつけると、腸や胃の部分が押し上げられた状態になり、肺と心臓部分を圧迫します。それを続けると呼吸困難となり、死亡にいたるものです。
 

普通の状態                                      カット:I. Ishida 背中を押さえると、内臓部分が上に圧迫され呼吸が困難となります。

 

     (2008年 4月23日 記載 DN. STV )
 

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