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社会ニュース( 2008年度 )

 

 

 スウェーデンの失業対策:  その3:                                                                            

  1. 労働体験(Arbetspraktik)

    失業者に対して、労働、勤務、職場経験をさせることにより、失業者が就職意思の向上と自信が持つことが出来ることを目的としています。 この労働体験は、25歳以上を対象としていますが、何らかの障害がある場合は、25歳以下も対象となります。

    労働体験とは、職場に臨時訓練生として派遣され、将来就職を確保するとか、社会経験をすることにより就職チャンスを持つことを目的としています。派遣先は公的機関の職場から、個人経営の会社、大企業など幅広くあり、全日制(普通8時間勤務)で、最高6ヶ月間の労働体験をするものです。

    派遣先の確保と交渉は職業安定所がしますが、その間の給与は社会保険庁が支払います。その金額は最低Skr 320:−で、失業保険がない場合は、一日Skr 223:−となります。補助金の受け取りは毎月勤務を終了後、申請書類に雇用者の証明書を添えて申請した後、受け取ることが出来ます。

    注意を要するのは、職業安定所が労働体験の職場を紹介した時、特別に承認される要件がない場合に労働体験を断った時は、その時点から失業手当の支払いが停止されます。失業者対策に厳しい態度で職業安定所は対応していますが、その理由は、外国移民者の失業者増加と、失業者が求職活動をすることなく、失業手当でのんびりと日常生活を過ごす者が増加したことにあります。いわゆる「贅沢、優雅な失業者」と言われる失業者達です。
     

  2. スウェーデンのユニークな失業対策、雇用税無税扱い:

    スウェーデンでは、このページと前ページに記載したように、失業対策としていろいろなシステムを活用していますが、ここにとてもユニークな対策を実行していますので紹介します。

    それは長期失業者を企業や個人会社が採用した場合、一部雇用税を無税にする対策です。その方法によって、雇用者が新規採用によって発生する雇用税の一部負担を国が補助するというものです。

    例えば、ある失業者が会社の人員整理で失業し、約5ヶ月を過ぎたとします。5ヶ月後に職業安定所が労働者を募集しているある会社に、失業者を紹介して求職手続きをします。
    会社は5ヶ月にもわたる失業者ということで、採用後すぐに勤務できるのか少し不安です。

    その不安を解決するために、職業安定所は会社に対して、もしも会社が失業者を採用するならば、失業者が失業していた期間と同期間に対して、雇用税を支払わなくても良いと交渉します。その利点があるならばと会社は、職業安定所が推薦する失業者を採用します。

    つまり、この場合会社は国に対して、失業者を採用しても失業者の失業期間である5ヶ月分の雇用税を国に支払う義務はありません。つまり5ヶ月間雇用税が無税となるものです。

    これは例えば、失業者が1年半年失業したいたとすれば、会社はその失業者を採用した場合、1年半の期間、国に雇用税を支払わなくても良いということです。

    このシステムは、特に中小企業および個人経営の商店や会社にとても人気があり、職業安定所は積極的にこのシステムを活用して、失業者を少なくしようと努力しています。


    スウェーデンの失業者数に興味のある方は、「失業者統計表」をごらんください。

(2008年3月4日 記載  AMS )
 

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