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社会ニュース (2006年度記事)

    
スウェーデンの家庭事情: 

先日仕事の関係で、ストックホルムから、200km 程離れた、地方の中都市にある高校を訪問しました。教会の宣教師の講演の後、宣教師があるクラスの生徒達に質問をしました。その時の答えを聞いて、あまりにも予想以上であり、宣教師にお願いして、他のクラスの生徒達にも、同じ質問をしていただきました。最初のクラスの生徒の答とほとんど差がありませんでした。

訪問した高校は、その地域にある普通の学校であり、地域に住む人たちの家庭経済事情は、普通の家族が住んでいる地域でした。

宣教師の質問は、生徒の家族構成を知ることにありました。
下記に記載する数字は、あるクラス全員で、男女36名の生徒達の回答です。

1.両親とも一緒に住んでいる生徒の数:  8名
2.片親のみと住んでいる生徒の数:   20名
3.両親のどちらとも、一緒に住んでいない生徒の数:  8名


3番の回答した8名の生徒の中には:

  • 両親から厄介者扱いされて、家から追い出された生徒が2名。
  • 両親の両方または一方が、アルコールまたは麻薬中毒者のため、家庭に住んでいない生徒が3名。
  • 自分から家庭が嫌になり飛び出した生徒が3名。
  • その内友人の部屋に宿泊している者が2名。ホームレス状態で、友人の部屋をあちこちと訪問して宿泊している生徒が1名。

高等学校の総生徒数は、3学年で約1500人、職員数は約200人、しかし、クラトウと言われる学生相談担当職員は、ただ一人のみ。その職員に質問したこところ、コミューンは経費節約で、以前は各学年に最低2名いた相談員が、各学年一人に削減され、今では全校で私ただ一人となり、とても生徒の家庭事情の相談を受ける時間がないとの返事でした。

学校側は、そうした問題には目を瞑り、対応が出来ない理由を、経費節約による職員不足と説明し、宣教師が質問した生徒の回答に対して、何らの興味も示さなかったことは、驚くほかはありませんでした。全ての学校が、このような状態ではありませんが、同伴した宣教師は、離婚や、同棲家庭の多くなってきた、これからスウェーデンの破壊されていく、家庭の一部を見る思いだと、また、それらの家庭に住む、子供達の将来はどうなるのだろうかと嘆いていました。

ある教師は、学校側からそうしたことについて、外部者およびマスコミ関係者と話す事は、緘口令が口頭で指示さられているから、一般市民は、そうした現状を知らないままであり、政治家達は経費節約のみに注目し、生徒達の家庭福祉の悪化や、問題家庭の事情には、なんらの興味を示さないと話してくれました。

    ( 2006年5月27日 記載 )
 

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