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社会情報 (2005年)

  スウェーデンは、民主主義で、全ての人に平等??

その9: 貧富の差による、人間の価値観の相違:
                  

スウェーデンの学校では「全ての人は、人としての価値は平等であり、公平である」と教育されています。少なくとも基礎教育を受けている、児童、生徒達はそう信じています。

しかし、現実には貧富の差は毎年拡大し、母子家庭に於ける女性の家庭生活は、生活困難で社会福祉手当なくしては、子供を抱えて毎日を生きて行く事はできません。若くして子供を生み、子供の父親と一緒に生活していない女性の生活は、「貧しい」と一言では言い尽くせないほ、厳しい生活をしています。

社会からも見放されて、就職していないため、コミューンや民営の保育所に子供を預ける事もできません。家庭で子供を見守り育てなくてはなりませんから、パートナーをすることも出来ません。悪循環の毎日です。これがあまり知られていない、スウェーデン社会における福祉の現実です。

国民の多くは、財政的には余裕のある生活をしており、ここ数年比較的余裕のある暮らしを出来る人々の割合は増加してきました。平均給与は1991年から2003年の間に、約13%も増加しています。しかし、貧富の差までも増加し、結婚または同棲している家庭と外国移民者・母子家庭の差は大きくなるばかりです。

それに加えて、高給与所得者と、低給与所得者との差も増加してきました。低給与所得者に関しては、1990年代からそれほど増給はしていませんが、高給与所得者は1990年と2003年を比較した場合、平均で約24%の増給をしています。

赤十字の資料によると、国内の2002年で約252 000人の子供が、貧しい生活していると報告されています。統計局の資料では、国民が平均的な家庭経済を保持していたのは、1975年から1981年代であると報告しています。つまり現在、貧富の差は増加の一途であると言っても過言ではありません。今年の夏休みにも、経済的な余裕が無く、夏休みに旅行に行けなくて、家庭に留まっている子供が多くなりました。

LO(総評)の報告によると、夏休みを取って旅行するだけの経済的余裕がない家族が、49%に達すると報告しています。この調査は、16歳から84歳までの7000人のアンケートの回答によるものです。また幹部職にある者の16%が夏休み旅行をしていないと答えています。子供を抱える家族では、毎年夏休みが近づくと悲哀感さえ感じると報告されています。

子供を抱える貧しい家庭の地域差も大きく、ヨーテボルグのトールスンダ地区に住む人の4.2%がそういった家庭に対して、マルモのローセンゴールド地区では、70.5%にものぼります。ご周知のとおり、ストックホルム・コミューンでは、スポンガ・テンスタ地区とリンケビィが、貧しい家庭が多い地区です。

地区別にみても、外国国籍を持つ両親が増えました、マルモ地区では、1991年の36%に対して、2001年には50%と増加し、外国移民者の子供約52 000人が住んでいます。ヨーテボログのステイルショーでは、わずか6%ですが、ストックホルムのリンケビィには95%が移民者の子供が住んでいます。

                

   
( LO, DN, MT 2005年7月3日 記載)

 

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