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社会情報 (2005年)

                    
スウェーデンは、民主主義で、全ての人に平等??
その5: 給料差別


ストツクホルム県の財政は、非常に厳しく政治家達は、その対策にいろいろと頭を悩ましています。病院統合による経費節約なども、医療関係者の反対にも関わらずここ数年進められてきました。2003年末期には、すでに医療関係の危機感を訴える記事が新聞にも記載されました。それによると県の医療担当機関の計画をがそのまま実施されれば、数千人の医療職員が失業するだろうと警告していました。

総合病院として有名なカロリンスカもその例外ではなく、会計バランス保持するために、2003年度に総額137ミリオンクローネの経費節約を政治家達は指示をしました。シしかし、1月から8月までの中間報告書を見ますと、すでに53ミリオンクローネの赤字を示し、その当時の予測では年末には少なくても70ミリオンクローネの赤字が計算されていました。これは、毎日583 000KRの赤字を出していることになります。この年の総合取引額は53億クローネでした。

経費節約で、カロリンスカ病院を含め他の医療関係に対しても、いろいろな対策を試みてきましたが、目標にはほど遠く、ついに県の医療課は今年(2005年)、看護婦および準看護の給料につく、各種の手当てを廃止または節減することにしました。その結果勤務時間と祭日などにより異なりますが、毎月1000krから5000krの給与手当ての削減を計画しました。

すでに昨年から開始され、ダンドリード病院では400人、ソーデル病院では300人の給与が削減させられました。今回の計画ではさらに県内全体で1350人の給与削減となります。すでに一部の病院では退職し、人材派遣会社に転職した看護婦もいます。

しかし、看護婦たちよりも毎月2万クローネ以上の高額給与を得ている医者は、その経費節約対策の対象にしないことになりました。もともと県の医療課の公表では、すべての職業が医療経費節約に協力しなくてはならないと、発表しているにも関わらず、医師会の反対が強力で、結果として看護婦と准看護婦の給与削減となり、医者は今回その難を逃れました。

同じ病院に勤務しながら、これほどの差別待遇はありません。ちなみに医者の超過勤務手当てなど含むと、カロリンスカソルナ病院とフーディンゲ病院で、年間432ミリオンクローネの諸手当支払いを医者にしています。

今回の看護婦達の諸手当削減により、病院が節約する費用は年間1500万クローネと計算されています。これは、給与の低い者を最初に経費節約の犠牲としたもので、ここにはなんらの民主主義も、国民みな平等性もありません。力のある者(組合の力)が勝つ権力組織でしかありません。

当然看護婦組合の抗議は、時間の問題だろうと予測されます。しかし、医者関係と階級の違う組合の力はそれほど期待できないと、ある看護はあきらめていました。会計監査によると、1998年から2002年までに、病院の諸経費増加は約44%でしたが、その同期間で医者の給与は60%との増加であると報告しています。それに反して看護婦達の給与は年間平均3.5−4%の贈与のみでした。

   
( DN, MT, LT, SVD 2005年1月21日 記載)

 

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