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社会情報 (2005年)

                    
スウェーデンは、民主主義で、全ての人に平等??
その1: 地域差別化

日本のある書物に「スウェーデンは人種差別がなく、民主主義で、全ての人に平等である」と書かれていました。国内では反対に人種差別や、貧富の差は大きくなり、日常生活から、職業、地域に対しても大きく差別化が進んでいます。しかし、政治家達はその問題にはできるだけ触れないように、目を他の方向に向けている感じがします。現状調査をしてみました。 

ストックホルム・コミューンの場合、フースビィ(Husby)、リンケビィ(Rinkeby)は、他地域のノッケビィ(Nockeby)、ソーデル・エングビィ(Södra Ängby)、などに比較して人種差別や人種隔離などで、とても大きな問題を抱えています。この地域は失業率が高く、外国移民者の多く、若者達の犯罪率も高い地域です。これらのある地域では銀行強盗などが多発し、その結果銀行も郵便局も撤廃し、時には商店の強盗や盗難、その他の犯罪も増加し、その地区が建設された当時の豊かな町造り計画は完全に失敗した地域もあります。

これらの地域も建設された当時は、スウェーデン人が60−70%近く住んでいましたが、1980年代に外国移民者に対する政治的な考慮から、外国移民者は希望する地域に住むことを認めました。それまでは、一定地域内には、外国人は例えば最高40%を超えないことなどの規定があり、スウェーデン人と外国人との差別がないように平均化し、社会的交流を目的として制限していました。

これが廃止された後、これらの地域に住む外国人は、親戚や友人を呼び寄せるようになり、同じ国籍の同士がある一定の地域に集中するようになりました。その結果、外国人が増加し、子供達のスウェーデン語も正しくない会話が浸透しはじめて、そこに住む経済力のあるスウェーデン人は、外国人の少ない地域に移動しました。残ったのは、経済力ない社会保障生活にたよっている家族とか、いろいろな国の外国人が残りました。

生活環境とカルチャーの違いなどから、スゥェーデン人が少なくなった後は、同一人種の多い外国人同士が集中して生活をするようになり、結果的には各種の差別化が進みました。

この地域には、一部の例外を除いて、スウェーデン人の高所得者は誰も住んでいません。社会的地位にある者も住んではいません。彼らは、ダンドリード・コミューンなど、高級社会族地域といわれる社会的にも経済的にも豊かな人たちの地域に住んでいます。極端な地域ではスポンガ(Spånga,Solham)とテンスタ(Tensta)で、橋の左か右に住んでいるかで、社会的生活クラスが全く違う人達が、それぞれの地域で生活しています。昔のニュークの黒人街と言われたダウンタウンを想像しました。 

参考までに地域別比較表を記載:
地域名 テンスタ(Tensta) スポンガ・
スールヘム(Spånga,Solhem)
フースビィ(Husby) ソーデル・
エングビィ(SödraÄngby)
人口 17,463 7 344 11 657 1 722
外国人または元外国人
(現在スウェーデン国籍所有)
61% 13% 59% 9%
年間平均収入 20歳から64歳 158 600kr 314 500kr 177 000kr 482 500kr
失業者率 6.5% 2% 6.9% 0.8%
生活補助受給者 24% 0% 17% 0.8%

スポンガ・スールヘムやソーデル・エングビィに住む外国人は、社会的地位にある者、または高級所得者が多く住んでいます。失業率には、現在コミューンが失業者対策として活動している職業専門学校に通学したり、失業対策として、コミユーンの援助による何らかの一時的に仕事を得ている者の数字は含まれていません。

ちなみに、ストックホルム・コミューンには、外国人の一世または二世が2004年10月で 254 764人で、北部に位置し外国人が集中しているアパート住宅街で、上記に記載したテンスタの隣町リンケビィ( Rinkeby )地区には、92.8%と非常に多く、その近接している普通住宅街が多い地区、スポンガ・スールヘム(Spånga,Solhem)には、わずか13%と地域差が明確になっています。

   
資料USK.2003 参照 2005年1月11日 記載)

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