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アフ・チャプマン改修に7000万クローネ:
ユースホステルでおなじみのアフ・チャプマン(
af Chapman
)元海軍練習船は、日本人も毎年多く宿泊している、一番人気のあるユースホステルです。毎年多くの若者やツーリストが宿泊したこの船も、長年の使用に一部改善や修理が必要となり、このほど7000万クローネをかけて修理されることになりました。
アフ・チャプマンは、1939年に当時の海軍練習船として建造され、現在のシェツプホルメンに入港し、その後1947年まで練習船として世界を航海しました。
その後第二次大戦後に、ストックホルム・コミユーンが当時の金額35万クローネで海軍から買い求め、1947年からユースホステルとして、現在の位置に停泊をし、世界の人々に愛され利用されてきました。甲板には、2004の春まではカッフエーもありましたが、利用者以外の人が船を訪れ宿泊者の部屋から盗難や犯罪が増加し、長年親しまれたカッフエーは閉鎖されました。
50年近く利用された船室は修理が必要となり、船室内の空気も換気扇の設備が不十分で最良とは言いがたく、一部の部屋は天井が低くて宿泊者の苦情も多くなりました。またところどころデッキからの水漏れが出るようになり、部屋の中に湿気が多くなり、宿泊室(現在ベッド数は293)としては環境上良くないこと、またシャワーの設備も余りよくないことから、改修することになりました。
この船は観光協会STFが営業していますが、所有者はストックホルム・コミューンで7000万クローネの資金を捻出することに議会で決定しました。船はヨーロッパのいずれかの造船所で修理されることになり、一年後には、またストックホルムに帰ってくることになっています。
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天井は現在の205cmから、全ての部屋が240cm(建築基準に従う)になり住みやすくなります。また防火建築の基準に合わせ、宿泊の安全を高めることにもなります。
改修予定は2006年までに終了する計画で、その年の春にはユースホステルとして旅行客の宿泊が開始されることになっていますが、確実な約束は出来ないと関係者は言っています。
船が造船所に運送される日はまだ決定していないために、宿泊希望者は確認することが必要です。
今年2005年は、1月7日にオープンしました。 |
ちなみに観光協会が、ストックホルム・コミューンに支払っている家賃は、年間32万クローネですが、改修後の家賃はまだ決定していないとの事。つまり宿泊費も変更されるだろうと予測されます。2005年8月31日にアフ・チャプマンは改修のため閉鎖します。写真撮影 ストック。
( AC
2005年1月13日 記載)
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