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ご存知ですか?ミニ情報 (2005年)

                    
1930年代のスウエーデンの住宅事情は:

現在のスウェーデンの住宅事情は、それはとても素晴らしいものですが、この国でも1930年代は、とてもひどいものでした。貧富の差は大きく、労働者家族の生活は厳しく、低い給与では水準の良い家賃の高い部屋を持つ事はできませんでした。

労働者階級の家族は、子供抱えながら、数人がキッチン付きの一部屋に住んでいるのが普通でした。そして1930年代の約66%の住居には、お風呂の設備がありませんでした。また、5軒に一軒の割合で、トイレなど下水設備が無く、10軒の内一軒の割合で、暖房設備がありませんでした。
暖房設備が無い事は、当然冬は寒いのみでなく、建物の中は湿気も多くなります。調査によると、1935年では、住宅の約7%が何らかの湿気による損害を受けていたといいます。

しかし、こうした住宅事情にも、家主は借家人の願いを無視していました。1925年ころから、国民の不満は大きくなり、家主と国を相手に、多くの知識人たちが改善要求を求めていました。住宅改善と生活水準の向上を求めて、国民運動が発生したのが1930年です。初めて住宅消費者協会が発足し、住宅改善集会が開催されました。

同じ年にHSB(コレクティブ住宅協会)が、モデルハウスを作り、その後徐々に改善されて、現在の水準にまでなってきたのです。住宅改善に拍車をかけたのが、1950−60年代の近代工業国となり、特に重工業の発展により、多くの労働者が必要となりました。労働者を雇うために、社会福祉厚生の一環として、労働者に住居を提供することによる雇用の安定が必要となり、多くの長屋式簡易住宅が建設されました。

現在の素晴らしい住宅は、こうした長い歴史と経験から造られたものです。

                

   
( VB.2005年12月23日 記載)

 

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