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Last Update: 2004/05/22



のりこのスウェーデン研修日記 (2004年)

 
8月26日 「生きる権利」

今日もグループホームでの仕事。新しく入ったDagmar(ダグマル)はだいぶこの環境に慣れてきた様子。食事もきちんと取るようになった。しかし、お腹の調子が悪いようで、「どうもお腹が変だわ」としきりに気にしている。トイレに行っても苦しい表情をするのみ。

気持ちもそうだが体も微妙なことに反応しているのかもしれない。今まで食べていた食事内容とも違うだろうし。看護士と相談して、調整剤を服用して少し様子を見ることにした。夏前に一度重体にまで陥ったHjordis(ヨールディス)は、その後回復をして、今は食欲も出てきた。日中に車椅子で動き回ることは不可能になったが、それでも力強く手を握り、大きな声で何かを訴える。

正直に言うと、先日亡くなったIngrid(イングリッド)よりも彼女の方が何度も危ない状態になった。それでも今は毎日を過ごしている。彼女は96歳。私と同時にこのホームに来た。症状が進んでいく彼女を見るのは時々辛いときもあるけれど、私は今までと何も変わらずに話しをして、抱きしめて、力比べをしている。今の私に出来ることをしているだけ。

もう一方でStina(スティーナ)は9月に癌の摘出手術を受ける。彼女はもう2年前から癌を患っており、それでもホームで暮しながら経過を診ていた。今となって開腹手術をするのは危険性も伴うし、術後に急激な体力低下を招く場合もある。しかし、家族の希望なのだ。手術をすることによって起こりうる危険性よりも、良い結果に期待をして決めたことらしい。

それぞれが違う状況にあるが、誰にも言えることは「生きる権利」があるという事。

どのような生き方をするのかもまた個人によって違うのだけれど。



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