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Last Update: 2004/05/28



のりこのスウェーデン研修日記 (2004年)

 
5月28日 「一筋の涙」

今日はデイケアでの仕事。

明日がYngvy(イングヴィ)、明後日がVera(ヴィエラ)の誕生日だが週末は休みのため、職員は朝早くから大きなケーキを焼いていた。私はここの部屋の匂いが大好きだ。施設の中という雰囲気がまるでせず、誰かのお宅に遊びに来ているような気がする。部屋の作りもそうだが、何よりこの匂い。

誰かの家に遊びに行くと、たいていはそこの家庭独特の匂いがするが、この家はいつも美味しそうな匂いで充満しているのだ。パンやケーキを焼いたり、ランチを作ったり、時にはちょっぴりお酒も飲んでみたり。そういうごく日常の生活が営まれているからこそ、この暖かい雰囲気が出来るのだと思う。特別に何かをするわけでもなく、いつもと変わらぬ風景がそこにある。だから安心して、誰もが好きなことをしている。私も一緒にお喋りしたり、食事をしたり、散歩をしたり、空を眺めたり。

今日はベランダの植木鉢に可愛い花を植えた。Rune(ルーネ)が一緒に手伝ってくれた。彼は本当に細かい作業が得意(なのか、手伝いたいのか、居場所がないのかは未だ観察中だけど)そして午後のお茶の時間に、皆で唄を歌ってケーキを切り分け二人の誕生日をお祝いした。

何歳になるの?という仲間の問いに「100歳だよ、100歳(本当は86歳)」と、にやっと笑って答えたイングヴィの頬に、一筋の涙がこぼれたのを見逃さなかったのは、きっと私だけではないと思う。

彼は一人暮らしだ。明日はどんな誕生日を迎えるのだろう。来年もまたこうして素敵な誕生日を迎えて欲しいと心から願う。

ちょっびりシャイなイングヴィ

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