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のりこのスウェーデン研修日記 (2004年)
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1月9日「プライドを持って生きるということ vol.2」
引き続きHjordis(ヨールディス)について。今日はこんな出来事があった。
彼女は精神的に不安定な状態の時に、人形を手渡すと落ち着く場合がある。お気に入りはその時によって変わるが、最近はトムテ(サンタクロース)人形が好きで、いつでも抱えていたり、部屋で毛布をかけて頭を撫でていたりする。しかし、今日はいくら探してもトムテが見つからなかったのだ。彼女の部屋にもないし、他の人の部屋にもない。ようやく発見したのは、部屋の隅にあるソファの片隅で、丁寧に毛布に包まれている人形を取り出すと、なんと頭がもげていたのだ。
それは音楽に合わせて腰や頭を振って踊りだす人形で、彼女がなでているうちに、頭の部分が取れてしまったようである。職員は笑いながらなんとか首をくっつけて、彼女の元に持っていった。どんな思いで毛布に包み、わざわざ部屋の隅まで置きにいったのか。その時の心境は分からないが、再び人形を手にした彼女は「ありがとう」と一言いって、ペロット舌を出した。
なんともチャーミングな表情。
彼女は介護されるのも極端に嫌う。最初はただ不安定なだけなのかと思っていたが、彼女が自分でやりたいのだと判った。いつも車椅子からトイレの便座に移動するときは職員が抱きかかえていたが、ある日突然、自ら立ち上がろうとした。脚力が弱いのでほぼ不可能なのであるが、その行為にびっくりした。それ以来、顔を洗ったり、体を拭いたりする際も、出来るだけ彼女にタオルを手渡して聞いてみるようにしている。
その時の状態によって、それが「私には何にもしてくれないのか!」と怒らせる原因にもなりかねないので、慎重にしなければいけない。気がついたらいつの間にか洋服を着替えようとしていた事もある。もちろん中途半端なままで、たいていは発見されるのだが。
彼女にはとてもプライドがあるのだ。それは素晴らしいことだと思う。人は何歳まで自分に誇りを持って生きていけるのか。彼女の行動から学ぶことはとても多い。
もちろん、なんとかして〜〜!と私が叫びたくなるような場面もあるけれどね。。。
同期生?のヨールディスと一緒に
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