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のりこのスウェーデン研修日記 (2004年)
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1月6日 「プライドを持って生きるということ vol.1」
正月は関係ないとは言え、今日はTrettondedag
Jul(クリスマスの13日目)というなんとも不思議な祝日。街や人々の間でもどことなくまだ「冬休みモード」が漂っていた。宗教上の違いだけど、未だにツリーが飾ってあるのも面白い。故に私も未だに新年が明けた気がしないのだろうか?
今日はグループホームでの勤務。
私が再びこの施設を訪れたと同じ時期に入居してきたHjordis(ヨールディス)。95歳の彼女は、人一倍泣き叫び、暴れるし、精神的にも不安定な状態が多い。職員が応対に困ってしまう時が多いのだが、何故か私は最初から彼女に注目している。同期生!?という事で、新しい環境に馴染めないこともあるだろうし、また、誰が自分を理解してくれるだろうという不安感は痴呆であれ、若者であれ同じだと思うからだ。
もちろん、その感情に対する表現方法が違うので、状況があまりに変わってくるだけのことであって。そう思うと、どんなに泣いていても、私の顔を叩こうとしても、彼女なりの言い分を聞いてあげようと、彼女の為に時間を作るように努力をする。他の職員はまた私とは違う観点だと思うが、来た当初よりはHjordis本人がグループホームに少し慣れてきたようにも思える。
夜、こんな出来事があった。
比較的落ち着いた時間帯に、私は職員のPetra(ペトラ)と事務室で仕事をしていた。この事務室は全面ガラス張りなので、廊下から誰でも見える。さっきまで泣き叫んでいたHjordisが車椅子を足で進ませながらやってきた。私たちは事務室に彼女を入れてあげて、仕事の続きをしていると突然「私にお仕事をください」と言ってきたのだ。どうやらここは何処かの会社で、私たちが面接官であると思っているらしい。そこでPetraが「分かりました。契約しましょう」と答えると、彼女は嬉しそうに「どうもありがとう。でわまた」と言って、また車椅子を足で進ませ戻っていった。
彼女は恐らく仕事をずっとし続けていた人なのだと思う。現在95歳ではあるが、自分の今の状況を把握できないため、今でも現役の気持ちでいる。この会話をしている時の彼女の表情は、泣き叫んでいる時とはまるで違う、凛とした顔になっていた。
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