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Last Update: 2003/12/18



のりこのスウェーデン研修日記 (2003年)

 
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今日からはしばらくグループホームでの仕事。夕食時の出来事。

MAUD(モウド)はいつも一緒に行動するINGRID(イングリッド)が電話をしたいといい続けているために、私たちに「彼女を助けてあげて」と言ってきた。食事中だったので、「終わったら手伝うね」と答えると、その時は納得したのだが、自分自身が食事を終えると、自分の部屋にある電話をコンセントを抜いて持ってきた。「良く分からないけど、さあ、これでかけられるわよね」職員は、「これでは外へ繋げることが出来ないわ。食事が終わったら電話かけに一緒に行くから、どうもありがとうね」と言い、電話を元に戻しに行った。

彼女はここの入居者で一番軽度の痴呆で、何処に誰と何故住んでいるのかを一番把握している。だが、時々はサマーハウス(別荘)に一時いるような錯覚になり、「私は明日帰らなきゃならないわ」などと言うこともあるらしい。彼女には娘がちょくちょく訪問する。そこでの会話で、きちんと自分の状況を理解し直すらしい。

入居者には頻繁に家族が訪問する。ULLA(ウッラ)やSTINA(スティーナ)の夫は毎日だし、GRETA(グリエッタ)の娘も頻繁に訪れる。やはり接触数が多ければ多いほど、その相手の事をきちんと覚えているものだと感じる。

施設に入れたら安心して任せっぱなしにする家族も多いだろうが、スウェーデンでは施設に入れることにも抵抗がないが、その代わり訪問や電話などで接触を保つ人が日本より多いらしい。これはしっかりと統計でも証明されている。

職員がいくら家族のように接していても、それはあくまで代わりであって擬似家族でしかない。本当の家族の繋がりをいかに大切に保つか。そして職員や施設と家族との関わりも大きな重要なポイントだと思う。


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