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Last Update: 2003/12/11



のりこのスウェーデン研修日記 (2003年)

 
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今日もデイケアでの仕事。Kirstin(シャスティーン)はいつも自分のバッグの中身を探っている。そして何かをかならずくるくる巻いてしまう。今日は自分のスカーフを丁寧に巻いて中にしまった。そしてその事をだいたいは忘れて探すことになる。時々は他人の物もしまっている事があるので、気がついたときには良く見ておかないと。

彼女はとても明るいし、服装など、全体的にスマートな印象。しかし、痴呆の程度は中度に近く、職員は今特に注意しなければならない状態だということだ。

Frida(フリーダ)は、本当に人を構うのが好き。自分が出版社でチーフを長年していた経験からかとにかく面倒をみたがる。いつも寝てしまうLennart(レンナルト)などにも気がつくと声を掛け、具合を聞いたりベッドに連れていこうとする。テーブルセットの時間になると、もう用意した方が良いんじゃないの?と聞いてきて、自分で始めようとする。ただ、時々フォークとスプーンの違いは分からなくなり、バラバラになる。でもそんな時に「違うよ」と言っても何が間違いか理解していないから、プライドを傷つけられた状態になってしまう。後からそっと直しておかないといけない。しっかりしている時と、不安定になる時の境目が一番分かりづらいのが彼女だ。

Yngby(ウングヴェ)はいつも穏やか。現在独居の彼は市から派遣されたホームヘルパーと、金銭管理の後見人がついている。最近眼鏡が壊れたらしく、今は片方のフレームしかない。それでもないと不便なので毎日セロテープで修正しながらつけている。

明日、後見人が来て新しい眼鏡の購入について相談する予定。物静かだが、話だすととても嬉しそうに会話をする。ここの男性はあまり会話が成立しない人ばかりのため、いつも女性と話しているかテレビを観ているかどちらかだ。長年パン職人だったらしく、部屋には以前ここでパン作りを披露した時の写真も飾ってある。

今日のニュース:SL(ストックホルム内の交通)などの定期券、回数券代が来年から値上がりする。この施設で毎日配られている新聞も来年からは廃止。他の施設では、おやつも支給されなくなる場所があるらしい。

高齢者福祉だけでなく、スウェーデン全体で、何処で何を節約するか必死に模索している様子が分かる。もしくは値上げを実行しないと現実的には厳しい状況が続いている。


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