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Last Update: 2003/11/24



のりこのスウェーデン研修日記 (2003年)

 
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今日からグループホームに移動。ここで本腰入れて仕事を始める予定。

16時に到着してすぐに、夕飯の支度。ここでは併設のレストランで作ってくれたメニューを食べる。と言っても、かなり痴呆が進んでいる人もいるので、人によってはムース状態になっていたり、細かく刻まれていたりする。それらを皿に取り分け、介助が必要な人は手伝う。私はGreta(グリエッタ:前回もいた可愛い女性)相変わらず夢見心地な雰囲気の彼女に、少しずつ話しかけながらスプーンを口まで運ぶ。彼女は自分で持ちたがるので、自由に食べてもらう。

ここには現在7名の女性が住んでいる。前回いた内2名が夏に亡くなったそうだ。今日はまず、全員の顔と名前を一致させることから始めよう。

夕方16時以降21時まではスタッフ2名体制だ。私は基本的に職員のPetra(ペートラ:彼女も前回知り合った女性)と行動。彼女は自分なりの理念を持って働いているので、まずは様子を見ながら一緒に介護をしていこうと思う。Greta,Ulla(ウッラ),Ingrid(イングリッド)の3人の着替え、就寝準備を手伝う。ここで要求されるのはスピードではなく、いかに彼女らがリラックスして眠りにつけるよう協力するかということ。しかも無駄なく行うためには、言葉だけではないコミュニケーション能力も要求される。

明日もまた同じ時間。今日より一歩先に進めるようにしよう。


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今日は昨日と同じく、16時からの仕事。まずは夕飯の介助。今日はUlla(ウッラ)の介助。彼女は重度の痴呆のため会話すら出来ないが、私の話す内容は少し理解していると思う。私の声掛けに時々返事をすることもある。例え言葉が話せなくても、感情はそのまま残っているので、しっかりと話しかけるようにしたい。

そして続けてGreta(グレータ)の介助。彼女は今日、最初は情緒不安定だったが、トイレに座ってもらって時間をかけたら大小しっかりしてくれて、その後はとてもすっきりとした様子で嬉しそうに笑っていた。

不安定な時には必ず理由がある。きちんと時間をとって向き合えばその理由もはっきり見えてくる。それから通常通りに着替えなどを済ませ、ベッドに向かう。とても安心した表情ですぐに寝てしまった。

それからUlla。彼女もいつものように、洗面所で着替え、ベッドでおもつ交換などの就寝準備。その後Hjordis(ヨールディス)。彼女はいつもとても情緒不安定。職員のIlona(イローナ)がケアをしているが、彼女一人では到底面倒を見切れない。でも、ちゃんと時間をかけてあげて、彼女の精神状態に沿ってあげれば、とても優しくケアが出来るはず。

でも、Ilonaは、まるで人間扱いでない。彼女だって人間なのに、まるで動物扱い。見ていてとても辛くなる。スウェーデンのケアが良いとか悪いとかではなく、その施設や介護する人によって、全く違ってくる。特に近年民営化された地域(私の働くSolna市は特に政治的にも民営化が進んでいる地域)では、施設長などによって、カラーや経営方針が違ってくる。私はハード面、ソフト面、あらゆる面から学んでいかないととても成果はあげられないとつくづく感じる。


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